2009年6月28日日曜日

エクアドルの国内線―Tame航空


今回まるきちたちはアメリカはデトロイトからの移動。
デトロイト→ヒューストン→キトはContinentalで、
キト→グアヤキル→ガラパゴスはTameで移動しました。

キト→ガラパゴスへはAerogalというイグアナちゃんマークの
航空会社も飛んでいます。

写真はガラパゴスはサン・クリストバル島の
エル・プログレソ空港で飛行機に乗り込む時のもの。
立派なジェット機です。

でも、空港は「これでもかっ!」つうくらい簡素。
ガラパゴスのもうひとつの空港、バルトラも
同じく簡素。

 ※バルトラに到着し、サン・クリストバルから
   飛び立ったので両空港を眺めることができましたが
   2つとも超簡素です。
   こんなんでジェット機が飛んじゃうんだってやつです。
   「ゴルフ場みたいでかわいい」と思っていたタイは
   サムイ島の空港が立派に思えます。 

ガイドのウィリアム君によると
ガラパゴスとエクアドル本国を繋ぐ飛行機の
航空券の旅券の値段は3種類。

①ガラパゴス住民価格
②ガラパゴスに居住していないエクアドル人価格
③外人価格

イメージ的には(往復価格)
①=150ドル、②=300ドル、③450ドル
という感じ。

ガラパゴスには結構人が住んでいるみたいで、
(ダイブツアーに忙しくて、生活している人の様子まで
 観察できず)
飛行機はローカルっぽい人と、
旅行から帰るエクアドル人っぽい人(少なくとも南米人)で
いっぱい。

ガラパゴス→グアヤキルはほぼ満席で、
この飛行機のままグアヤキル→キトに飛びましたが
現地人はこぞってグアヤキルで降りた模様。
キトまで飛び続けたのは外人ばかりで
飛行機は超ガラガラでした。
おかげで機体が軽いせいか、
グアヤキル→キト間の35分のフライト時間が
27分に短縮されました。

名前の分からない情報館




ガラパゴス諸島をお昼の12時に飛び立つことに
なっていたまるきちとかんきち。
ガイドのウィリアム君も同じフライトで
グアヤキルの家に帰るということで、
朝からジェリー・マーガレット夫妻と
まるきち・かんきち夫妻を連れて
島の高台にある情報館に連れて行ってくれました。
写真1枚目は、その高台から望んだ
サン・クリストバル島の様子。
ガラパゴスではよく見られる
サボテンと海の奇妙な組み合わせ。
2枚目はその情報館の建物。
ウィリアム君があれこれ解説してくれたし、
情報館には英語の解説文もあったので
楽しめたし勉強にもなりました。
写真3枚目は、解説ボードのサンプル。
進化論について語ってます。
200人くらいのノルウェー人が南の楽園を夢見て
100年ほど前に、高い旅費を払ってまで家族で
ガラパゴスに入植したというのは興味深い話でした。
ノルウェーと言えば海産物で有名ですが、
ガラパゴスでも海産物を缶詰にして貿易しようと
頑張っていたみたいです。
でも、ガラパゴスは人間が生活するには厳しい場所、
なんといっても生水の確保が大変。
ノルウェー人には、この乾いた地が
耐えがたかったらしく入植2年目には
多くが本国に帰ってしまったのだとか。
その他にも、ガラパゴスの独裁者の話や、
その独裁者が何者かによって殺害されるという
血なまぐさい話がボードにのっていました。
あー、それにしても快晴。
赤道直下の日差しは、まるきちをこんがりと丸焼きに。

ガラパゴスのお土産





先のエントリーに書いたサンタクルス島のゾウガメHighlandツアー
の終点はプエトル・アロヨの町。
2キロくらいの海岸沿いのメインストリートには
ホテル・旅行会社・レストラン・土産屋が並びます。

海岸沿いから少し離れると、普通に
現地の人が住んでいるみたいで、
バスで走っているとき、
サッカーグラウンドで子供が試合をしている姿を
目にしました。

ダイブクルーズや陸のクルーズの値段が
世界各地と比較すると馬鹿高いので
(モルディブダイブクルーズの約2倍)、
物価は高いものと思っていましたが普通。
T-シャツ1枚が10ドル~15ドルくらいが平均。

お土産屋で売っているのは、T-シャツ、動物の置物、
ポストカードといった類。特別変ったものはありません。
気になったお土産屋が2軒、ほぼ隣合わせ。
Lonesome George &Co
Wikipediaのロンサムジョージの解説はこちら

とっても粋な感じのT-シャツが周囲の
土産屋で売っている
「ガラパゴス、行ってきましたー!」的なT-シャツの
デザインとは一味も二味も違う。
まるきちもはしゃいでT-シャツを手に取るも、
これが高い!

ガラパゴス特別バージョンは45ドルだったかな。
凝った、しっかりと縫製されたT-シャツでしたが・・・
続いて入ってみたのは写真のお店。

確か「8cho」。
多分スペイン語で「8」を現す「Ocho(オーチョ)」と
読むのではなかろうか。
写真1枚目がお店の様子。
アシカとか、ハンマーとか鮫とか、
ガラパゴス周辺でよくみられる動物のパッチが
あって、それを組み合わせて自分のデザインで
T-シャツを作れるというもの。

少し肌寒かったので、長袖のT-シャツをまるきちも
つくってみました。写真2枚目。
1回洗濯して、アメリカの強力な乾燥機を
体験済みのT-シャツ君。割と元気にしてます。

悩みに悩んで20分間。
結局できあがったT-シャツは少々やぼったい・・・
けど、25ドルでその場ですぐにできちゃいました。

まるきちがあれこれデザインで悩んでいるときに
通りかかったのが同じダイブクルーズのマーガレット。

まるきち「このお店さぁ、25ドルで自分の好きなデザインの
      T-シャツができちゃうんだよ~」
ちょっとアートな感じの彼女、「Awesome!」と大喜び。
早速作ってました。

彼女のT-シャツの方が格好良いデザインで
出来上がってましたよ。とほほ。

ガラパゴス―地味だけど人気者、タコ八さん


日本人であれば食卓で目にするタコ。
意外と海の中ではあんまり出会わないのです。
少なくともまるきちは、2-3回しか出会ったことがない。
そもそもタコ八さんは人に見つかるのが嫌いで、
海底と同じ色をしているので見つけにくいのです。
今回は、クダゴンベを捜索中のまるきちによって
不運にも見つかってしまいました。
魚に触ってはいけない、と言われていたけど
どうしても吸盤に興味があって・・・
まるきちが常に持って潜っているステンレス棒を
タコ八に近づけてみる。
まるきち「(そぉーっ)」
タコ八「いーけないんだー、いけないんだー、
     せんせーに言ったろー!(しゅぽっ)」
まるきち「おおー、ひっぱられる、ひっぱられる~♪
      (つーん、つーん、つーん)」
遠慮がちではあるが、つつきまくるまるきち。
その都度、いやそうにタコ八、吸盤でキューっと
ステンレス棒を吸いつける。
そうこうしていたら他のダイバーも寄ってきた。
ホンジュラスでダイブショップを経営している
イギリス人のマイク、
全く遠慮せずベッチョベッチョ触りまくってた。
さすがに嫌になったらしくタコ八、
本気で吸いついてマイクを手こずらせてました。

ガラパゴス―地味な魚たち②



吾輩は魚である。
名前はまだない。


嘘つけ、名前はあるだろ?
お前ら(まるきち・かんきち)が分からない
だけだろ?


まるきち・かんきち「すみません・・・」


トンネル作っておまえらを歓迎してやっただろ?

まるきち、お前なんか俺達の群に突入して
存分楽しんだだろう?


まるきち「すみません・・・以後、気を付けます」

ガラパゴス―地味な魚たち①





何となく話題にも上らない魚たちの写真を集めてみました。
光の加減がきれいなので残った写真たちです。
かんきちは、撮った写真をパソコンに移して
ビールを飲みながら
「要る」「要らない」
と写真の取捨選択をするのが趣味のようです。
おかげで、帰ってきてから気づいたのですが
あんなにいたウツボの写真が1枚も無い・・・
ガラパゴスはウツボパラダイスでもありました。
場所によっては、ものすごく多い。
巨大で全く可愛くない種類の、あの
黄色~茶色っぽい色のウツボちゃんたちです。
他の海で、泳いで移動しているウツボって
そんなにしょっちゅう目にするものではなく、
通常、口を「アー」って開けて
岩陰からゆらー、ゆらーと外を見まわしている
ウツボちゃんですが、
ここのウツボは本当によく泳いで引っ越ししてました。
どうやらどの不動産物件も気に入らないみたいでした。
写真1枚目は赤い魚(見ての通り)、名前は知らない。
2枚目はホソカマスと思われる子たち。
シパダンのような派手な群れ方をしていなかったので
ほとんどのダイバーはシカトしてました。
3枚目は・・・何だろう?
魚の名前を調べるのに熱心な部族が今回乗船しておらず
あまり勉強になりませんでした。

怠惰なWhite Tip Shark


アシカ君が泳ぎまくるこの海で
岩陰に隠れてお昼寝する3匹の子豚ならぬ
コザメを発見。
ダイバーがわんさか寄ってくると
完全に迷惑顔。
神経質な1匹だけがダイバーを睨みつけて
青い海に消えていきましたが、
その他2匹はダイバーにお構いなしで
お昼寝し続けてました。
写真は神経質な奴が出かけるところ。

一応ハンマーヘッド





大群は出なかったけど、きちんと見ましたよ、
ハンマーさん。
ダーウィンアーチで潜った7本+ウルフ4本の
合計11本の中で7本は見たと思います。
しっかりと体つきを確認できる近さでしたし、
透明度も20Mくらいはありました。
1匹で泳ぐハンマーさん、
巨大なカメラを持っていた面々には
怖くて近寄らなかったみたい。
まるきちは手ぶらダイバーなので
写真よりも大分近いところで
見ることができました。
かんきちは、猫みたいなずるそうな顔をして
「手ぶらだからじゃないだろう、
 ハンマーさんがまるきちに近寄ってくるのは」
と脅します。
いや、今回のダイブクルーズに参加した女性陣は
皆まるきちの2倍は脂肪をためこんでそうだったぞ、
まるきちはスレンダーな部類だったぞー!
それにしても、ハンマーさん、やっぱり不思議な形・・・
ハンマーさん、口周りに何か入ったみたいで
首を振って口から何か吐き出そうとしてました。
首をフリフリすると、当然目もフリフリするわけで、
見ているこっちが目が回りそうです。
ここのハンマーさんは割とほっそりとしてました。
メナドで見たハンマーさんはでっぷり肥っていて、
尾びれを動かす度に、お腹がぶよんぶよんと
動いて、まるきち、微妙に怖かった。
この時期は水深30mあたりにいることが多いらしく
入水直後からガイドを追いかけて、
どーんと深度を下げていたけど、
こちら側の予想に反して、ハンマーさん、
ほとんどを水深5M-10Mで見かけました。

ガラパゴス―鳥パラダイス③


ペリカンクン。
そこら中にいます。
優雅に飛びます。
羽を広げると1Mくらいになるのだと思います。
よくマンガや写真で見るペリカンは
黄色い口ばしを持っていますが、
ここのペリカンは体の色も口ばしも
灰色~茶褐色。
港近くにたくさんいました。

ガラパゴス―鳥パラダイス②



ガラパゴスアメリカグンカンドリ。
しょっちゅう見かけました。
1月になると胸の赤い袋をパンパンに膨らませて
メスを誘うのだそうです。
この子たち、クルーズ船に無銭乗船を繰り返します。
気づいたら10匹以上が船の屋根に
とまっていることもありました。
大海のど真ん中、360度全方位
海、海、海のなーんにも無いところを
自分の羽ではなく、船で移動します。
ガラパゴスにはダイブクルーズを開催しても良い
船が4隻しかありません。
鳥天国のダーウィンアーチ、ウルフに向かうのはこの4隻。
この子たちは船の定期路線を心得ているかのように
港にいるときから、
ちょこーんと我々の船に無銭乗船するのです。
まるきちがお昼寝をしているときも
ビールを飲みあさっているときも
夜寝る前もちょこーんと無線乗船してました。
まるきち「おい、こっちはなぁ、1人35万円払ってんだぞ。」
グンカンドリ「・・・」
まるきち「おいったらおい!」
グンカンドリ「減るもんじゃねーし」
まるきち「おいっ!」
グンカンドリ「(プイっ)」
まるきち「・・・」
ダーウィンアーチに到着した朝、
船から姿を消してました。

2009年6月27日土曜日

ガラパゴス―鳥パラダイス①





海にずっといながらもたくさんの鳥に出会えます。
最初の写真はまるきちお気に入りの写真。
ダイビングを終えてプカーっと海面に浮上した
ときにかんきちが撮った写真。
多分ガラパゴスアカアシカツオドリ(自信ないけど)。
水中で上を見上げると、たまにこの鳥が
まずは足を水につっこんで、その後首をつっこんで
キョロキョロ水中を見まわしている様子が見えます。
なかなかかわいいです。
2枚目はガラパゴスアオアシカツオドリ。
顔と足のあたりが青いでしょ。
これもキュートなルックスで
お土産用T-シャツに頻繁に登場。
船員が手でつかんでもつかまってしまうほど
おまぬけさんなのだそうで、
英語で「Booby」(おまぬけさん)という名前で
呼ばれております。
 ※最もT-シャツに頻繁に登場するのはゾウガメ、
   2位はアオアシカツオドリだと思いますが
   3位以下は混戦模様。
   ハンマーヘッド、イグアナ、アシカ、ガラパゴスシャーク
   ガラパゴスペンギン、チャールズダーウィンと
   キャラには困りません。
3枚目はガラパゴスコバネウ(ガラパゴス子羽根鵜)の
親子。
鵜の中では唯一飛べない子たちらしい。
海の中に豊富な食料が用意されているので
飛ぶのをやめて泳ぐことにしたらしい。
すんごく小さな羽根がちょこっと付いてます。
ガイドのウィリアム君、こいつの解説をするときに
「テレビでさー、日本の鵜飼いの映像みたよー、あれすごいよー。」
としきりに騒いでました。

ガラパゴス―ゴンベパラダイス




最後の方に行ったCousins Rockというダイブポイント、
ガラパゴスの中では珍しくサンゴが生えているところ。

アシカちゃんと遊んだのもこのポイント。

ガイドからは
「ここは大物は出ないよ。マクロ天国だからね、
 タツノオトシゴを見つけてあげるよ。」
と言われていたので、カメラマンたちはマクロレンズを装着。
いざ入水してみると、アシカは来るは、
Sting Rayは出るはBlack Tip Sharkは来るは
最後にゃマンタも登場。
どこがマクロじゃ!!
おかげでマンタが近すぎて
マクロレンズで撮ったら顔だけUPの写真に。
かんきちイライラ。

いや、確かにマクロもいました。
ここはクダゴンベがたくさん!
しかも結構でかい。10cmくらい。
でかいせいか、彼ら、思い切りよく
サンゴからサンゴへ移動します。

ガラパゴス―ブレニ―パラダイス



ブレニ―好きのまるきち。
ガラパゴスで大物が出なくっても全く暇しません。
溶岩が固まった岩場をうろうろうろうろ。
そこら中に全く探さなくてもブレニ―が大量にいます。
・・・でも、なんかでかくてイマイチかわいくない・・・
ここのブレニ―、15cmくらいあります。
でかいのだと30cm近いんじゃないかと思うほど。
写真1枚目は Throat Sotted Blenny (のどに模様のあるブレニ―)。
2枚目は本当にそこら中にいる
Panamic Fanged Blenny。
Panamicってどういう意味だろう??
Fangは牙とか歯とかいう意味だそうで、
写真を拡大するとお分かりの通り
結構トゲトゲです。

ガラパゴス―カメパラダイス(陸)




ダイビングツアーの最終日、サンタクルス島に上陸。
一番上の写真が港の看板。ガラパゴス随一の町、
プエルト・アヨラは島の反対側で42キロ離れています。
バスで島の中央部(南)に向かいます。
バスはどんどん坂をのぼり30~40分くらいで
Highlandと呼ばれる高地に到着。
写真3枚目はLos Gemelesと呼ばれる
双子の巨大クレーターの内の片方。
火山の噴火と関係があるそうですが、
なんか、むかーしむかしに(半径100Mくらいかな?)
の土地が200Mほど落ち窪んだのだとか。
続いてバスに揺られること20分くらい、
プエルト・アヨラに近づいているせいか
少しずつ住宅(明るい色の少しぼろめのお住まい多し)
などが目につく。
そんな住宅街と言えるような言えないような場所に
ゾウガメさんのリザーブがあるのです。
ゾウガメを見るスポットとしては
チャールズダーウィン研究所が町中にあって
便利だと思いますが、ダイブクルーズではこちらに
立ち寄りました。
駐車場にはたくさんバスが止まっていました。
ダイブクルーズは体力が必要だし、
割とスポーツマン系の人が多いのですが、
陸ツアーはお年寄りと子供でいっぱい。
ゾウガメさんに1M以上近づいてはならない、
という説明だけ聞いて、
あとは「いってらっしゃーい」。
小学校の校庭くらいの広さの場所に
草が生えており、そこに
ゴロン、ゴロン、ゴロンと3匹のゾウガメさんが
おりました。
ひたすら草を食んでおりました。
じっと動かないものだと思い込んでいたのですが
思ったよりも活動的で、ひたすら猛烈な勢いで
草を食べては、次の食事場所に移動。
年齢不詳のゾウガメさんでした。
チャールズダーウィンがガラパゴスから連れ去った
ゾウガメさんが2006年に死んだというニュースを
どこかで見ました。
今年はダーウィンの生誕200年です。
すげー。

ガラパゴス―カメパラダイス(海)




ハンマーヘッドの大群は出なかったけど、
ダーウィンアーチウルフでは山ほどカメさんに
出会いました。


あるときは、パッと見える視界に7匹カメさん。
あんまりたむろしているカメさんを見たことが
無かったので驚きました。
上の写真は、そのうち3匹。

毎回毎回カメさんには必らず出会います。
シパダンで「ここすごいなぁ、カメ多いなぁ」と
感心したけど、ガラパゴスのカメの多さは
(シーズン的なものかもしれませんが)
それを凌ぎます。

でも、ガラパゴスのカメと言えば、
残念ながらウミガメさんではなく、
ゾウガメでしょうね。
そちらの様子はカメパラダイス(陸)編でご覧ください。

謎の深海魚?!大軍団!!







飛行場のあるクリストバル島界隈から18時間ほど船でひたすら北上。
すると、見えてくるのはダイバーの聖地、ダーウィンアーチ
フィッシュアイレンズなので遠目に移っているものの
一番上の写真がそのダーウィンアーチです。
18時間もの長旅、しかも船が揺れ続け、
衰弱したまるきち。よれよれになりながら
船から島(揺れない大地)を恨めしげに見つめる。
ふと異変に気づくまるきち。
ガラパゴスにはたくさん鳥がいるが、その鳥たちが
捕まえた魚をわざと海にもう一度落としている。
さらによく見ると、魚が大量にぷかぷか浮いている。
死んでいるのだ。
鳥たちは、この死骸を一回くわえて浮上するが、
興味をなくして、ぽとっと海に落としてくのだ。
まるきち「ねぇねぇピーター(=ガイド)、あの魚何ていう魚?
      何であんなに死んでるの?」
ピーター「あれねぇ、謎なんだよ。近くで見るとすごく目が大きくて
      変な形してるから、深海の奴等だと思うんだけど、
      3週間前から急に現われたんだよ。俺も見たことなかった。
      多分産卵だなぁ。それで浮上してきてんだよ。
      サイズ的にも色的にもイワシっぽいけど、奇妙なんだよ」
まるきち「へぇ・・・」
船でのこの会話、水中で謎の魚の洗礼を受けていないまるきちは
「ふーん」程度に聞いていたのだった。


ダーウィンアーチ、期待していたハンマーヘッドの大群は
ついに現れなかった。合計7本をダーウィンアーチで潜ったが、
ほぼ毎回、少し遠目でハンマー2匹くらいに出会い続けたが、
大軍はお預け。
写真上から2枚目。
あー、ここにも海水に死体が浮かんでたあいつ等がいるー、
ってな感じで昼間のダイビング中にかんきちが撮った写真。
よくよく見てみると、顔が四角くて、目が大きくて
微妙に肌に張りがなくてしわっとしてて、
でもイワシっぽい光ものっぽい感じ。
ちょっと気持ち悪い。
ナイトダイビングが禁止されているガラパゴスでは遅い時間帯に
入る夕方4時台のダイビング。
アシカ君に遊んでもらおうと思ってちょっと疲れながらも
わくわくと入水するまるきち。
あたりが暗くなり始めているせいか、すぐに他のダイバーとはぐれてしまった。
アシカ君にも会えず、暗くなりはじめた海を漂うまるきちとかんきち。
・・・とそこで水中がしろーく濁っている。
まるきち・かんきち「???」
と・・・それは例の謎の魚の(多分)産卵が原因!
濁っているのは奴等の精子か???
3枚目の写真をご確認あれ。謎の魚の大群の真ん中に、
密集地帯があって、そこに白い液体がぷしゅーっと散乱している。
あまりに大量の魚に囲まれたので微妙にたじろぐまるきち。
かんきちも撮影に忙しくなりながらも、
ふとすると、謎の魚が壁のようになってまるきち・かんきちが
はぐれそうになるほど、
とにかく今まで見たどんな魚の群れよりも大きな群れが
大迫力でドワーッ、ドワーッと左右上下に展開する。
その都度、あまりの迫力に、
自分の左右上下の感覚が分からなくなるほど。
少し暗い海の中で、イワシのような光を放つ気味の悪い魚は
ずーっとずーっとダーウィンアーチを占拠し、
狂ったように生命の営みを繰り返すのであった。
この謎の魚、結局正体分からずじまいですが、
今回のガラパゴスツアーで最も、変な意味で興奮しました。
あんな映像は2度と見ることがないんじゃないかなぁと
思うほどの迫力。
はぐれてしまった他のダイバーも船に上がると同時に
興奮して話しまくる。
「あれはクレイジーだよ!おかしいよ、あんなの!」
「すごかったわねー、びっくりしたわー!」
と、そこへもう一人のガイドウィリアム君登場。
「いや、今回もすごいけど、3週間前なんて、本当に普通に
 ダイビングがエンジョイできないほどいたんだぜー。
 前に進もうとすると、何匹もが体に当たってくるんだもん」
はぁ・・・何かがガラパゴスに起こっている。
7年ガラパゴスで潜っているガイドたちが初めて体験するのだから
特殊なことだろう。 良いことではないような予感がするのは
旅行者としては気が重い。

2009年6月26日金曜日

ジン様、少しお痩せになってはいかが?





ガラパゴスダイブクルーズのハイライト、ダーウィンアーチ
実は不発だったのですが、それはまたの機会に述べるとして。

贅沢なことに、不発と言いながらも
ジン様にはシュノーケル(たっぷり20-分ほど)
&ダイビング(こっちはちらっと)の2度も出会っています。
違う個体でした。
ダイビング中にジン様と遭遇したのは初めて。
1枚目の写真がそれ。口にコバンザメを2匹つけてました。
しかもシュノーケルで出会ったのは超特大級!
長さは12M ほどと十分でかいのですが
何よりも、でっぷりと張り出したお腹、、、
これは水族館ではお目にかかれないであろう、
超メタボ体系
尾びれに7匹ほどのコバンザメが付着。

残念ながらかんきちのカメラにはそのお腹のフル画像は
収められていない。

アラフォーかんきち、何となく本能的にぶよっとした
お腹の画像は避けたのであろうか。

2番目の写真で何となくお分かりになるであろうか、腹。
まるきち「あの、、、ジン様、少しお痩せになってはいかがですか?
      体に悪いですよ、そんなに太っちゃ」
ジン様「えー・・・だってさぁ、こう見えて日々ダイバーにおっかけられて
     カロリー消費してんのよー、あたしー。少しは気にしてんだからー。
     でもどうしてもお腹がすいて食べちゃうのよー」   
まるきち「はぁ・・・」
ジン様「あー、背中がかゆいー、かゆーい、ねぇ、そこのあんた。
     背中かいてよ」
まるきち「いやぁ、ダメですよー。だってガイドから『ジンベイに触っちゃダメ』
      って言われてるんですよ」
ジン様「あー、役立たず!もういいわ。ゴムボートに
     背中擦り合わせちゃおー」
     どーん!
     パンガス(ゴムボート)に体当たりしていくジン様。
     こころなしか、痒さがまぎれるのか、恍惚の表情。
ジン様「あー、まだかゆい、どーにかなんないかしら。
     あ、上に何かいる。あいつでいいや、
     あいつに背中擦り合わせちゃおー」
まるきち「あ・・・それは、まるきちの夫、かんき・・・」
     どーん!
かんきち「あー、あー、変な菌が体に!!」

かくしてかんきちは、ジン様に背中で体当たりされたのであった。
何の菌を擦りつけられたのかは不明。
きれい好きのかんきち、その夜のシャワーで
いつも以上にガシガシ体を洗っとりました。
   

アシカ君こんにちは








あー、かわいかった。とにかくかわいかった。
正直、どれがアシカでオットセイではたまたアザラシなのか
よくわからなかったけど、かわいかった。
(多分アシカ=Sea Lion)


まるきちとアシカ君の最初の出会いは、少しほろ苦いものであった。
ダイブクルーズ2日目。

司令官(=ガイド)の号令に合わせて早朝から潜行開始。

左耳だけなんで変なんだろー。
レギュレーターの調整も良くないなあ、
泡がぶくぶく出過ぎるやー。
ぶつぶつぶつぶつ、、、
、、、とそこに
(ぬぼーっ)
まるきち「え??」
(しゅるん)
まるきち「あれあれ???」
(きょとーん)
まるきち「ひょっとかして???」
キター!いよいよ登場!!
アシカ君!!

あー、会いたかったよ、君に。まるきち感動!!
まるきち「初めまして、まるきちと申します、
      日本からやってきました」
アシカ君 「あ、そう」
まるきち「、、、」
呆然とするまるきちをよそ目に
華麗なダンスを披露するアシカ君。
まるきちの方になど目もくれずにくるくるくるーん、とみんなに
愛想を振りまいて海の彼方に消えて行きました。

かくしてまるきちとアシカ君の最初の出会いはほろ苦いものと
なったのであった。
海中での2回目の出会いも、ほろ苦いどころではなかった。
完全に苦い経験。

最後の写真がそのときのもの。
アシカ君の群れを発見して突入するまるきち。
まるきち「あのー・・・」
アシカ君「今はダメ」
まるきち「へ?」
アシカ君「だから、今はダメだって」
まるきち「なんで?」
・・・と、そこにボスアシカが登場!
ボスアシカはおでこにたんこぶのようなものがあって
体が断然でかいので、誰にでもすぐにボスであることが分かります。
ボスアシカ「お前、この辺で見ない顔だな。
       ヨコシマなこと考えてなんかないよな?
       (ギロリとまるきちに視線を落とす)」
まるきち「え、いえ、あの、よこしまなことなんて・・・」
ボスアシカ「痛いめに遭う前にさっさとてめぇのテリトリーに帰んな!」
まるきち「・・・(涙)」
というわけでボスアシカに完全に敵視され、威嚇されたのが2回目。
それにもめげず、今度こそ、と意を決してアシカ君に近づいた3回目。
まるきち「はろー、まるきちでーす、(しゅるーん)」
アシカ君「ん?」
まるきち「(くるくるくるーん)」
せいいっぱい水中でエアーを消費しながら踊るまるきち。
アシカ君「おもしろいやつだな、君。まるきちっていうの?」
まるきち「はい、お褒めに預かり恐縮です。(しゅるーん)」
アシカ君「もっとやって、ねぇ、もっともっと」
まるきち「・・・(くるくるくるーん、しゅるーん、じたばた、ぜいぜいぜい・・・汗)」
アシカ君「あははは、いいねー、それいいよー」
これを10分くらい続けたところ、まるきちは疲労。
かんきちもまるきちを真似て踊りながらカメラを握りしめ
ばしばし撮りまくる。アシカ君、動きがすばしこい。
じーっとまるきちやかんきちの方を見ているけど、
ひたすら、忙しげに動く。
あまりに疲れたまるきちは地味ーにサンゴをひっくり返して
クダゴンベでも探そうと思って少しアシカ君たちから距離を置く。
まるきち「このサンゴにはいそうだなぁー、どれどれ・・・」
アシカ君「(しゅるーん)ねぇねぇ、さっきのまたやってよ」
まるきち「!」
アシカ君「ねぇったらー」
まるきち「また来たー、もうまるきち疲れたよー」
アシカ君「けーちー」
まるきち「ん・・・じゃあもうちょっとだけ・・・(しゅるーん、くるくるー)」
アシカ君「それそれ、あー、いい感じー♪」
かくしてまるきちはヘロヘロになりながらアシカ君と友好関係を
結べたことに感謝するのであった。

ガラパゴスによくいるやつら





今回のダイブクルーズに同乗している皆さん、
またの機会に簡単にご紹介しますけど、
職業が「ダイブインストラクター」とか
「潜水士」とか潜ることを生業にしている人が1/3ほど。
その他も、しょっちゅう潜っている人ばかりなので
通常みんなで揃ってやる「ログづけ」、ありませんでした。
まるきちとかんきちがビールを飲みながらログづけを
開始したところ、ニヒルなヴァージン諸島の獣医ケイシー君がやってきて
「なに?きみたち、まさかログづけなんてやってるの??」
と珍しそうな目でログを覗き込んでいきました。

みんな水中写真や水中動画の確認に忙しくて
ログなんて持ってきてもないんじゃないかな・・・

そういうわけで、今回の旅では魚の名前がほとんど特定されないまま進行しました。
上の写真群の中で名前を特定したのは最後の写真のやつだけ。
「Razor Surgeon Fish」です。
どこでもある程度の群れをで岩や砂をパクパクつついておりました。
モルディブによくいるのは「Powdered Blue Surgeon Fish」で、
形や群れ方はよく似ていますが、モルディブのSurgeon Fishの方が
淡い色で珍しい色をしています。尾もこんな派手な黄色ではなかったような。
文字通り、粉がかった感じのブルーがモルディブ水中名物となっております。

一番上の写真の赤い色のお魚、これはダイバーに近寄ってきます。
ダイバーがつかんだり、蹴ったりしたときに溶岩から藻が浮くので
それを狙っているのだとか。

ガラパゴスでのチェックダイブは大事だよー




<ガラパゴスダイビングの特記事項>
 ※少なくとも私たちが乗船したEstrella Del Marで知ったこと

①「パンガス」を使う

 「パンガス」と呼ばれる定員10名くらいの楕円形のゴムボート。
 これにヤマハの船外機(と呼ぶらしい、ボートの動力)がついている。
 アジア圏のダイブショップでは必ずヤマハか川崎のものが
 使用されていたが、なんとガラパゴスでもヤマハ顕在!
 何となく喜ぶまるきち。
 
 浅瀬の航走が可能というこの種類かしら?
 http://www.yamaha-motor.jp/marine/lineup/outboard/2st/index.html


 流れのきつい浅瀬にあるダイブポイントが多いので
 大きな船でのアプローチはできません。
 だからなーんにもないゴムボートで向かいます。
 このクルーズ船にはパンガスが2つありました。
 
 ダイビングの機材を全て装着してからパンガスに乗り移り、
 10分程度でダイブポイントへ。
 波が高かったりすると、パンガスに乗っている間にも
 エネルギーが吸い取られていく。
 

②ホーンとフロート(ソーセージ)を使う

 流れがきついところが多いので、ホーンとフロートが無料で
 全員に配布される。まるきちは結局1度も使わなかった。
 かんきちが1度だけ。

 でも、これは今回がなぜか全然流れなかったから。
 おかげで魚がいつもより断然少なかったのだとか!!


③ウェイトがたくさんいる

  これには理由が3つ。

  1つ目、いわゆる南国に比べると水温が低め。
   6月はそんなに水温は低くないものの、
   やっぱり20度近くになることもある。
  すると、厚手のウェット着てたり、ベストを着こんだり
  もじもじ君帽子をかぶったり、浮力が働く傾向にあり。

  2つ目、塩分濃度が濃い(らしい)。だからカリブ海で潜る
  ときよりも1キロか程度多めに必要なのだとか。

  3つ目、潮の流れがきついので、いつも水面集合無し、
  即効で潜行スタイル。ゆっくり潜行していると、自分だけ
  流されちゃうのだ。

④流れたら、つかめるものにつかまっときなさい

  南国ダイビングに慣れていると、サンゴに気をつけて潜る
  のは常識。触らない、蹴らない。
  しかし、ガラパゴスの海底は、ほとんどが溶岩か砂地。
  溶岩に藻が付着している岩場が多く、
  潮の流れがきつくなったら、迷わずがっつり岩場に
  つかまってもOKなのだ。
  
ということで、なーんにも無い、透明度3mくらいの海に
ぽちゃーんと落されて適正なウェイトを確認した。
いつもは2-3キロで潜るまるきちだが、
新しいハーフドライのウエットのせいか、
塩分のせいか、それともアメリカ専業主婦生活3週間による
体脂肪率UPのせいか6キロも必要に、、、

3キロではまるきちは十分潜れなかったと思います。
かんきちも通常3-4キロが7キロほどに増やしました。

皆さん、チェックダイブは大事です。