2009年6月27日土曜日

謎の深海魚?!大軍団!!







飛行場のあるクリストバル島界隈から18時間ほど船でひたすら北上。
すると、見えてくるのはダイバーの聖地、ダーウィンアーチ
フィッシュアイレンズなので遠目に移っているものの
一番上の写真がそのダーウィンアーチです。
18時間もの長旅、しかも船が揺れ続け、
衰弱したまるきち。よれよれになりながら
船から島(揺れない大地)を恨めしげに見つめる。
ふと異変に気づくまるきち。
ガラパゴスにはたくさん鳥がいるが、その鳥たちが
捕まえた魚をわざと海にもう一度落としている。
さらによく見ると、魚が大量にぷかぷか浮いている。
死んでいるのだ。
鳥たちは、この死骸を一回くわえて浮上するが、
興味をなくして、ぽとっと海に落としてくのだ。
まるきち「ねぇねぇピーター(=ガイド)、あの魚何ていう魚?
      何であんなに死んでるの?」
ピーター「あれねぇ、謎なんだよ。近くで見るとすごく目が大きくて
      変な形してるから、深海の奴等だと思うんだけど、
      3週間前から急に現われたんだよ。俺も見たことなかった。
      多分産卵だなぁ。それで浮上してきてんだよ。
      サイズ的にも色的にもイワシっぽいけど、奇妙なんだよ」
まるきち「へぇ・・・」
船でのこの会話、水中で謎の魚の洗礼を受けていないまるきちは
「ふーん」程度に聞いていたのだった。


ダーウィンアーチ、期待していたハンマーヘッドの大群は
ついに現れなかった。合計7本をダーウィンアーチで潜ったが、
ほぼ毎回、少し遠目でハンマー2匹くらいに出会い続けたが、
大軍はお預け。
写真上から2枚目。
あー、ここにも海水に死体が浮かんでたあいつ等がいるー、
ってな感じで昼間のダイビング中にかんきちが撮った写真。
よくよく見てみると、顔が四角くて、目が大きくて
微妙に肌に張りがなくてしわっとしてて、
でもイワシっぽい光ものっぽい感じ。
ちょっと気持ち悪い。
ナイトダイビングが禁止されているガラパゴスでは遅い時間帯に
入る夕方4時台のダイビング。
アシカ君に遊んでもらおうと思ってちょっと疲れながらも
わくわくと入水するまるきち。
あたりが暗くなり始めているせいか、すぐに他のダイバーとはぐれてしまった。
アシカ君にも会えず、暗くなりはじめた海を漂うまるきちとかんきち。
・・・とそこで水中がしろーく濁っている。
まるきち・かんきち「???」
と・・・それは例の謎の魚の(多分)産卵が原因!
濁っているのは奴等の精子か???
3枚目の写真をご確認あれ。謎の魚の大群の真ん中に、
密集地帯があって、そこに白い液体がぷしゅーっと散乱している。
あまりに大量の魚に囲まれたので微妙にたじろぐまるきち。
かんきちも撮影に忙しくなりながらも、
ふとすると、謎の魚が壁のようになってまるきち・かんきちが
はぐれそうになるほど、
とにかく今まで見たどんな魚の群れよりも大きな群れが
大迫力でドワーッ、ドワーッと左右上下に展開する。
その都度、あまりの迫力に、
自分の左右上下の感覚が分からなくなるほど。
少し暗い海の中で、イワシのような光を放つ気味の悪い魚は
ずーっとずーっとダーウィンアーチを占拠し、
狂ったように生命の営みを繰り返すのであった。
この謎の魚、結局正体分からずじまいですが、
今回のガラパゴスツアーで最も、変な意味で興奮しました。
あんな映像は2度と見ることがないんじゃないかなぁと
思うほどの迫力。
はぐれてしまった他のダイバーも船に上がると同時に
興奮して話しまくる。
「あれはクレイジーだよ!おかしいよ、あんなの!」
「すごかったわねー、びっくりしたわー!」
と、そこへもう一人のガイドウィリアム君登場。
「いや、今回もすごいけど、3週間前なんて、本当に普通に
 ダイビングがエンジョイできないほどいたんだぜー。
 前に進もうとすると、何匹もが体に当たってくるんだもん」
はぁ・・・何かがガラパゴスに起こっている。
7年ガラパゴスで潜っているガイドたちが初めて体験するのだから
特殊なことだろう。 良いことではないような予感がするのは
旅行者としては気が重い。

0 件のコメント: