書き忘れていたことがある。半年以上経過するも、やっぱり書き残したいので
(読者が非常に少ないブログであることは重々理解しつつも)記す。
ココ島はコスタリカ海岸から500キロ以上離れたところにポツネンと存在する
太平洋の無人島(国立公園ゆえ、Park Rangerが常駐するようになったが)。
我々の利用したアグレッサーのような宿泊可能なダイビングボートがいくつか
就航しているので、普通の人はそれを利用して、ココ島でのダイビングを楽しむ。
ところが、普通じゃない船が突如、ココ島に現れた。
それがこちら!
船の大きさは写真では分かりにくいと思うが、後ほど調べたところ全長120m。
この船が停泊していた数日間、我々ダイバーたちに話題を提供してくれた。
食事のたびに窓からこの船を見ては
「誰のもの?」
「中はどんなん?」
「いくらする?」と勝手な想像をして楽しんだ。
写真では見えにくいが、船の右下がパカッと空いている。
その中には、これまたとんでもなく格好良いスピードボートが2艘格納されている。
ちなみに、まるきちたちがダイビングに行く際にも、なんちゃってスピードボート
(正しくはDingyという小さなゴムボート)に乗って出かけるのだが
皆この船に興味深々なもんだから、わざとこの船の周りを一周して真近で様子を
確認してみたりした。
すると、格納されたスピードボートの内1艘が出てきたのだが、
「007ですか!?」と言いたくなるようなお兄様2人が操縦していた。
金髪、胸がはだけ気味の白いシャツは胸筋で押し上げられ、
勿論肌は程良くこんがり焼けている。しかも愛想よく、ゴムボート1艘に7人ほどが
ぎゅうぎゅうになって座っている我々に向かって白い歯を見せて「Hi!」ときた。
さて、この船、数日間停泊して姿を消したので、
ジンベイザメやハンマーヘッドの話で盛り上がってすっかり記憶が薄れていたのだが
ココ島から帰国して1-2週間経った頃、
ダイビング船でいつも一緒にご飯を食べていたギレーヌから、
同テーブルの仲間7人に宛てて1本のメールが。
「雑誌読んでたら、あの船のことが載ってた!」というわけで記事を(仏語のまま)
スキャンして添付してくれた。
そこから調べて行った結果、たくさんのことが分かった。
・ まず、持ち主はロシア人Andrey Melnichenko氏、金融・鉄鋼業で稼いだらしい。
(2008年ランキングでは世界の金持ち158位、当時38歳、きっとダイビング好き)
こちらは持ち主の顔写真が掲載されているForbesのHP。
http://www.forbes.com/lists/2008/10/billionaires08_Andrey-Melnichenko_H6VQ.html?partner=email
・ 船は”A”というシンプルなお名前。このお船のマネー関連情報は以下の通り。
-総工費 $300 million (1ドル100円換算で300億円)
-年間維持費 $20 million (20億円)
-内給油費用 $500,000以上 (5千万円)
ははははは。
ゼロの位を数えるのが大変ぞよ。
さて、これらの情報を含め、面白情報満載の記事がWall Street Journal Onlineで
閲覧できるので英語が分かる方、是非、下のリンクをクリックして読んでたもれ。
(この船の製作に関わった会社の多くが倒産したとか・・・、ネタ豊富っす)
英語が分からない方も、「Video」のタブをクリックすれば”A"の内装が見えます。
内装の特徴
・ 持ち主のメルニチェンコ氏は鏡好き(鏡には数学的美しさがあるらしい)で、鏡がいっぱい。
・ 指紋認証など、とにかくセキュリティー高。(さすがロシア人!)
・ 真っ白
・ バカラいっぱい
<面白情報満載のWall Street Journal Online>
http://online.wsj.com/article/NA_WSJ_PUB:SB10001424052702303695604575181911796253780.html
ちなみに、メルニチェンコ氏、派手な金遣いは有名らしい。
奥様(セルビア出身のスーパーモデル、彼女のHPはこちら
http://www.aleksandramelnichenko.com/、美しい人です、はい。)
のお誕生日会にジェニファーロぺズをロンドンまで呼んだ。
結婚式にはクリスティーナアギレラを呼んだ。
友達としてではなく、上記2件ともPerformしてもらうため、とのこと。
・・・はっ!
桃源郷(シャングリラ)を求めてダイビングするはずのまるきちなのに、
俗っぽいゴシッピーな話題を長々と書いちまった。
苦し紛れにココ島のアジの写真を掲載してみる。