2010年12月16日木曜日

ボルドー 美味しいレストラン

サンテミリオンのシャトーでおじさんに尋ねてみた。
「美味しいレストランはサンテミリオンにありますか?」
おじさんの回答は率直。
「うーん、ここは観光地だからね。
世界遺産登録後はとくに、価格と質がアンバランス。
ボルドーにならあるよ。」とのこと。
教えてもらったのがこちらのレストラン、La Tupina
上の写真はその外観。
地球の歩き方にも掲載されてるし、立派な英語のHPもある。
TGVでパリに戻る身にはありがたい駅に割と近いレストラン。
早速ランチを予約して行ってみた。
(駅から歩くと結構距離がある。この日は雨降りだったので
レストラン近くで駐車場を探した)




















ワイン的に言うなれば、
ボルドーを右岸(サンテミリオン等)と左岸(メドック等)に
分けるジロンド川にかかった橋の上、車内から撮った写真。

ボルドー、全くもって時間が無かった。
ボルドーに来る前に、ダイビング旅行で出会ったフランス人カップルと
落ち合ってパリでディナーを共にしたのだけど、
彼女曰く「ボルドー人は裕福な人が多く、気位が高いイメージ」。
奴隷貿易やワインで財をなした人たちの末裔が多く住んでいるようだ。
確かに、このジロンド川は大西洋に注いでおり、
アフリカとの輸出入には良さそうな地の利。
「統一感のある建物が作り上げる街並みが美しいのよ」
と聞いていたにも関わらず、時間がとれず散策できなかった。

気を取り直して、美味しいレストラン話へ戻る。



La Tupinaがある一角はボルドーの中心地から南、
川沿いに位置し、写真のようなアーチを(車で)
くぐったところにある。
大通りのアスファルトから、欧州ならば普通、日本人にも
アメリカ人にも感嘆ものの(情緒はあるが、不便)
石畳へ切り替わる。


道幅も、デトロイト住まいにはいやがらせとしか
思えない狭さ。ここに無理やり路駐してレストランに向かう。
(パーキングスペースが無くて、この狭い路地をぐるぐる回るはめに)

しかし、その甲斐あって、レストランには大満足。
入店直後から、暖炉の火でこんがり焼かれているハムや
積まれたパンの香ばしい匂いで期待値うなぎ昇り。

まるきちたちは、
前菜、メイン(お肉)、デザートにグラスワイン3杯込みの
32ユーロのランチセットを注文。
前菜にはフォアグラのパテ、
まるきちはメインディッシュにダックを、
かんきちはラムをいただいた。
デザートは、さっぱりしたものが良かったので
ソルベ(この日はフランボワーズ)に。

ワインがセットになっているのは非常に嬉しい。
料理に合わせて、白、赤、白デザートワインと持ってきてくれる。
料理との相性も価格も気にしなくてよい。

美味しいものを食べている時にやりがちだが、
今回も写真を撮り忘れている。
食べるの、飲むのに夢中・・・
どの料理も美味だった。
田舎風の内装から想像される通り、
良い素材を使って、しっかりと味付けされた料理。
けど、街中にある分、洗練された味の組み合わせなんかもしちゃう。

ネット検索すると、この店でがっかりしたという人もいるようだ。
しかし、少なくとも、美味しいものは好きだけど、
決して高級グルメ派ではないレベルのまるきちは非常に嬉しかった。

客層は平日の昼間とあってビジネス客が多かったかな。
丁寧なサービスも非常に良かった。
(これでチップ不要なんて、フランス万歳!)

めかしこんでいく必要はない店。(少なくともランチタイムは)
量はそれなりに多いが、美味しいので完食。
カロリーが気になる方には向いていない店かも。

冬の冷たい雨にさらされた体が暖炉で温められ、
空腹の胃が美味しい料理で満たされ、
目を田舎風のかわいらしい内装が楽しませてくれた。

この後飛び乗ったTGVでは2人とも満腹で夢の中。
あっちゅー間にパリに着いた。

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