2010年12月17日金曜日

ココ島―金持ちの生活を垣間見る

2010年7月に行ったココ島で見た珍しいモノの中で、特段珍しいにも関わらず、
書き忘れていたことがある。半年以上経過するも、やっぱり書き残したいので
(読者が非常に少ないブログであることは重々理解しつつも)記す。

ココ島はコスタリカ海岸から500キロ以上離れたところにポツネンと存在する
太平洋の無人島(国立公園ゆえ、Park Rangerが常駐するようになったが)。

我々の利用したアグレッサーのような宿泊可能なダイビングボートがいくつか
就航しているので、普通の人はそれを利用して、ココ島でのダイビングを楽しむ。

ところが、普通じゃない船が突如、ココ島に現れた。
それがこちら!
船の大きさは写真では分かりにくいと思うが、後ほど調べたところ全長120m。

この船が停泊していた数日間、我々ダイバーたちに話題を提供してくれた。
食事のたびに窓からこの船を見ては
「誰のもの?」
「中はどんなん?」
「いくらする?」と勝手な想像をして楽しんだ。

写真では見えにくいが、船の右下がパカッと空いている。
その中には、これまたとんでもなく格好良いスピードボートが2艘格納されている。

ちなみに、まるきちたちがダイビングに行く際にも、なんちゃってスピードボート
(正しくはDingyという小さなゴムボート)に乗って出かけるのだが
皆この船に興味深々なもんだから、わざとこの船の周りを一周して真近で様子を
確認してみたりした。

すると、格納されたスピードボートの内1艘が出てきたのだが、
「007ですか!?」と言いたくなるようなお兄様2人が操縦していた。
金髪、胸がはだけ気味の白いシャツは胸筋で押し上げられ、
勿論肌は程良くこんがり焼けている。しかも愛想よく、ゴムボート1艘に7人ほどが
ぎゅうぎゅうになって座っている我々に向かって白い歯を見せて「Hi!」ときた。

さて、この船、数日間停泊して姿を消したので、
ジンベイザメやハンマーヘッドの話で盛り上がってすっかり記憶が薄れていたのだが
ココ島から帰国して1-2週間経った頃、
ダイビング船でいつも一緒にご飯を食べていたギレーヌから、
同テーブルの仲間7人に宛てて1本のメールが。

「雑誌読んでたら、あの船のことが載ってた!」というわけで記事を(仏語のまま)
スキャンして添付してくれた。

そこから調べて行った結果、たくさんのことが分かった。

・ まず、持ち主はロシア人Andrey Melnichenko氏、金融・鉄鋼業で稼いだらしい
  (2008年ランキングでは世界の金持ち158位、当時38歳、きっとダイビング好き)
  こちらは持ち主の顔写真が掲載されているForbesのHP。
  http://www.forbes.com/lists/2008/10/billionaires08_Andrey-Melnichenko_H6VQ.html?partner=email

・ 船は”A”というシンプルなお名前。このお船のマネー関連情報は以下の通り。
  -総工費 $300 million (1ドル100円換算で300億円)
  -年間維持費 $20 million  (20億円)
  -内給油費用 $500,000以上 (5千万円)

ははははは。
ゼロの位を数えるのが大変ぞよ。

さて、これらの情報を含め、面白情報満載の記事がWall Street Journal Onlineで
閲覧できるので英語が分かる方、是非、下のリンクをクリックして読んでたもれ。
(この船の製作に関わった会社の多くが倒産したとか・・・、ネタ豊富っす)

英語が分からない方も、「Video」のタブをクリックすれば”A"の内装が見えます。

内装の特徴
・ 持ち主のメルニチェンコ氏は鏡好き(鏡には数学的美しさがあるらしい)で、鏡がいっぱい。
・ 指紋認証など、とにかくセキュリティー高。(さすがロシア人!)
・ 真っ白
・ バカラいっぱい

<面白情報満載のWall Street Journal Online>
http://online.wsj.com/article/NA_WSJ_PUB:SB10001424052702303695604575181911796253780.html


ちなみに、メルニチェンコ氏、派手な金遣いは有名らしい。
奥様(セルビア出身のスーパーモデル、彼女のHPはこちら
http://www.aleksandramelnichenko.com/、美しい人です、はい。)
のお誕生日会にジェニファーロぺズをロンドンまで呼んだ。
結婚式にはクリスティーナアギレラを呼んだ。
友達としてではなく、上記2件ともPerformしてもらうため、とのこと。


・・・はっ!
桃源郷(シャングリラ)を求めてダイビングするはずのまるきちなのに、
俗っぽいゴシッピーな話題を長々と書いちまった。



苦し紛れにココ島のアジの写真を掲載してみる。

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