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2011年8月8日月曜日

ペリリューの宿―Island Terrace

 宿の話しの前に、宿で出くわした珍しい植物について。
これなーんだ?

こんな木になってる。
働き者のおじさん?青年?(年齢不詳)が棒でつついて実を落とす。





これ、「ノニ」なんだそうで。

「これなに?」
「ノニ」
「そうそう、これ、なに?」
「いや、だからノニ!」
「は?なんて?」
「だから・・・ノニッ!」

みたいな会話の末に、これが
日本でジュースとして販売されていたりするノニであることを
ようやく把握した。

そう、あの栄養価の高いと言われているジュースとして販売されているやつ。
カンキチのお母さんも愛飲しているノニ。
初めて実物を見た。
宿の前に茂っている木がノニだった。

これでどれくらいのジュースが採れるのか、
はたまた実際にジュースとして飲むのか、別の形で利用されるのか、
ペリリューにおいても貴重なものなのか(日本ではまぁまぁ高いらしい)、等々
疑問はわけど、身振り手振りでおじさんに質問すると、
おじさんはどの質問にも、ニコニコ笑って「はい」と答えるので
確かな情報を引き出せなかった。
まぁ、こうして暑いさ中に棒を使って丁寧に採取するくらいだから、
何かに利用するには違いない。

さて、それで今回利用した宿はこちら、 アイランド・テラス。
 オーナー家族が1階で雑貨店をやりつつ暮らしていて
客室は数室2階にある。
部屋は割と広いし、何より「テラス」って命名されているだけあって
テラスが広々としていて嬉しかった。
ダイビング後、テラスでビール片手にログ付けって幸せじゃん?

オーナー家族、多分ペリリューではセレブ一家。
だってこの島で最も高そうな車(まるきちが滞在時に見た中での)
に乗っているもん。
アジア系の旦那さんに現地系の奥さん。
その他、娘さんやらめいっこやらが集って明るく気さくなテラスだった。
テレビでNHKやBBCも見られるよ。

パラオから帰国したら体中ダニに刺されていたけど、
テラスでやられたのか、はたまたコロールのウェストプラザ(ダウンタウンだったかな?)でやられたのか。または自分のウェットスーツで痛い目にあったのか。
カンキチも同様に刺されていたのでまるきちのウェットだけがダニ天国
というわけではあるまい。
とあるパラオのホテルはベッドリネンに大量のダニがいるという噂で
そのホテル名をもじって「カユミ・イン」という異名があると他のダイバーから
教えてもらった。暑いところだからね。湿気も多いし。いろいろいるわな。
コロールの清潔な高級ホテルに泊まるか、ムヒ持ってくしかないね。

2011年8月7日日曜日

パラオに猫使いあらわる

ダイブショップDay Dream Palau のコロール店前のかんきちと猫たち。
 
 
よーしよしよし。

いよーしよしよし。

なされるがまま。

おまけ。ペリリュー島の仲良しわんわん。

ペリリュー のどかな島に残る戦争の傷跡 「Pacific」

ペリリュー島でもNHKやBBCが見られる!


ペリリュー島のメインストリート。学校、宿、食堂、商店、民家が
パラパラパラっと建っている。
 ペリリュー島は南北9キロ、東西3キロの細長い島。
パラオの首都コロールから高速ボートで1時間程度で着く。
(ダイブボートよりも速くて快適)

住民は700人ほどだそうで(そんなに住んでる?っていう印象を受けたが)
居住地は島の北側、ダイブポイントは島の南側となっている。
そのため、毎朝ダイブショップの車に乗って島の南まで、舗装はされているが
ジャングルの中チックな道を通って南側まで出る。(約15分くらい)

今回は時間がなくて訪ねていないが、
島の北部(東側か?)にはマングローブが広がっていて何と
クロコダイルが生息しているらしい。

確かにググッてみると、島の東側にCrocodile Roadという道名が記されている。

さて、ペリリュー島であるが、ここの地名はどちらかというとダイビングというより
第2次世界大戦の激戦地であったことで有名なのではないか。
実際、「ペリリュー」でググると「ペリリューの戦い―Wikipedia」が最初にヒットする。

ペリリューに行くと決めてから、あれこれ調べていたら、何とペリリュー島を
舞台にして、実際にそこで撮影までした連続ドラマがHBOで放映された
というではないか。
「Pacific」という連続ドラマ。
このドラマ、ホワイトハウスで試写会をやってオバマ大統領も見たらしい。
日本でもWowWowで放送されたらしい。
今見たら、日本語サイトが立ち上がっている。
 ↓
http://www.wowow.co.jp/drama/pacific/



以下サイトからの引用

『ザ・パシフィック』は、第二次世界大戦の太平洋戦線を舞台に、3人の海兵隊員の体験を実話に基づいて描いている。製作総指揮は、トム・ハンクス、スティーヴン・スピルバーグ、ゲーリー・ゴーツマン。2002年にWOWOWで放送された『バンド・オブ・ブラザース』でエミー賞とゴールデン・グローブ賞を獲得したゴールデン・トリオだ。この超一流メンバーが再び手を組み、TVドラマでは桁外れの総製作費200億円を投じて、戦場の最前線を繊細かつリアルに映した傑作を生み出した。



以下同様に当該サイトから引用したトムハンクスのコメント


本作は、欧州を舞台としたこれまでの戦争物とはまったく異なる観点から戦争を描いた作品だ。欧州戦とそれに伴う栄光については、誰もがよく知っている。だが、太平洋戦で舞台となったのは遠く海を隔てた小さな島々。米兵たちはその名を発音することすらできないくらいなじみの薄い地域へ赴き、野蛮で残忍な戦闘を経験した。欧州という土地は、たとえその土地を訪れたことがない兵士達にとっても、多少はなじみのある場所だったが、太平洋という地域は、謎に包まれ、絶対的に未知な土地であり、彼らが行ったこともなければ、想像すらできない場所だった。
 
欧州戦線との比較がまるきちにとっては意外だった。
 
このパシフィックというドラマのHPを通じて、まるきちはこのドラマの
ベースとなったというこちらの本を入手して読んでみた。
ペリリュー・沖縄戦記 (講談社学術文庫) [文庫]
ユージン・スレッジ (著)
 
 
 












若いアメリカ兵が太平洋戦線から生還して残した手記。
感心するのはある程度淡々と見聞きしたことが書かれていること。
残忍なシーンの記述は多いが、感情的な書き方(訳し方なのかも?)は
されていない。そして、実際の戦争現場の生臭い実感が伝わってくる。
人に読まれることを前提に書いた本なのだから、100%素直な気持ちで
書いたとも思われないが、著者であるユージン・スレッジは帰国後、
生物学の教授になったということでその観察眼の鋭さに納得した。

ペリリューの戦いでは日米両者大量の死者を出し、それ自体どうにも
ならないほど痛ましいことなのに、さらに辛いのは
ペリリュー島を落とすことに戦略的な意味などなかったのではないか、
まさに無為に命をかけて戦ったのではないかという兵士の気持ち。
痛ましすぎる。


そういうわけでペリリューは戦地としての傷跡を今もとどめている。
日本軍総司令部跡や日本軍が作った飛行場、戦車、等々。
どれも60年の月日によって植物のツルが絡みつき
「ある時代の遺物」的な風貌になってはいるが、
それらは確実にこの場所で日本とアメリカが戦争をしたということを今に伝えている。


ところで、臆病者のまるきちはドラマ「Pacific」のDVDを借りてきておいて
第1話を見たが、途中から怖くなって見るのをやめてしまった。
本で読むのも怖いのだが、映像とか音響とかでドキドキさせられるのが
特に苦手なのだ。

ペリリュー バラフエダイの産卵



バラフエダイの産卵(初期)
早朝ダイブで暗く、写真の出来栄えとしてはイマイチ


エクジットしたら、大分空が明るくなっていた。


前述したが、かんきちがダイブショップのイベントカレンダー(?)を
確認し間違えたので、産卵時期の超ピークは見られなかった。
しかし、ペリリューを去る直前の早朝ダイブでギリギリ産卵光景を
目にすることはでき、その迫力を目の当たりにすることができた。

早朝ダイブ。
まだ暗い中起きだし、船場へ向かう。
肌を出しているとすぐにハダニ(だったっか?)とかいう虫に
刺されて痛痒く腫れるそうなのでウェットスーツを着込んで車に乗り、
すぐに船を出発させて岸を離れる。するとハダニも追ってこない。

薄暗い中潜り始める。
目が慣れていないせいか、最初はどこに魚がいるのか分かず
ガイドの指示通りまわりこんだりしながら
流れに身を持っていかれないように
注意するのみだったが、
よーく見ると岩場の上にザーッと。

ザーッとバラフエダイさんたちが大群をつくってものすごいスピードで
泳いでいるではありませんか!
まるでバラフエダイ・ハイウェイ。
おおー!テンション上がる~!
でも気をつけてないとガンガン流される~。
岩にガシっと捕まりつつ、放卵・放精の様子を見守る。
何度も何度もペリリューで産卵を見ているという同じグループの
ベテランダイバーのお姉さまは
そんなガンガンの流れの中でも流れを避けられる格好の岩場を見つけ
優雅に両手を顎の下で組んで産卵風景をご覧になっていた。
まるきちもあーなりたいものだ。

そこに「きたああーー!!」というガイドの叫び。
(水中でも声は聞こえる。ただし何を言っているかはまでは分かりにくい。)

ガイドの指示棒方向を確認すると、でっぷりした鮫さんが。

あれ??あやつ、見たことあるぞ!
あっ、あいつだ、あいつ。プラヤで見たブルシャーク。
産卵時期を狙ってブルシャークがお食事に来るそうで。
周囲にはグレイリーフシャークとかもいたけど、
比べ物にならないほどでっぷりとされてました。
ダイエットとは無縁の鮫さん。

ペリリュー、また来たいっす。

2011年8月6日土曜日

ペリリュー ダウンカレント

この写真、変だと思わない?まるきちの足が短く見えるのはアングルの
問題だと思うけど(汗)、気泡が??これはダウンカレントの仕業。
ペリリュー島にステイすると、ボートに乗ってからダイブポイントまでが10分足らずで嬉しい。
でも、意外と宿から船場までは離れていて車で15分くらいはかかる。


先のエントリーにも書いたが、ペリリュー島周辺は潮の流れがきつかった。
ペリリュー島到着後、最初のダイブの準備をしていたら
ガイドさんが「ちょっとそのフィン、見せてもらってもいいですか?」と。
そんなに珍しいかしら、と思いながら「どうぞ」と渡したら
しなりなんかを確認して
「ちょっとペラペラだなぁ。小さいし。」
続けて
「奥さん(=まるきちのことざんす)、脚力ある方ですか?」と。
「???」のまるきちに、さらに続けて
「流れに逆らって泳ぐこともありますから、頑張ってくださいっ!」とな。

ひぃ~っ!

確かにペリリューではよーく泳がされた。
放っておけばダイバーから離れて沖へ沖へと逃げようとする
ロウニンアジをグループで囲い込んで近くで見ようという作戦なのだから。
ガイドの指示でせっせと泳ぐ。
割と深場にいることもあって、ダイブ時間は30分程度と短くハードなダイブが多い。

泳ぐことに加えて、強烈なダウンカレントも経験した。
とにかくガイドよりも下を泳がないようにすることと、ダイブコンピューターを自分で
確認すること。
ダウンカレントの怖いところは、魚に夢中になって気付かないうちに
どんどん水深を下げてしまうこと。
だからバディの様子をよーく見ながら、常に水深チェックするだす。

このダウンカレント、難しいのはエントリーではなくてイグジットの方。
入水時はカレントにある程度身を任せてダイコンをチェックしながら
すーっと水深を下げれば良いのだが、
問題は浮上する時。
(まるきちにとっては不思議なことなのだが)ダウンカレントは空における
雲の層のように、ある水深の付近でものすごい流れが発生しており、
その上下は嘘のように静かだったりする。
そういうわけで、順調に浮上してきたのに、途中のどこかで自分の吐く気泡が
おかしなことになっている(=上の写真のように、顔周辺にまとわりついている)
と思ったらダウンカレントの中にいるため、以下手順で浮上する。

・BCに空気を景気よく入れてダウンカレントの層を突き抜けること。
 ここでフィンを使って上昇しようなどと考えないこと。
 脚力だけでは下にもっていかれるし、疲れてしまって良くない。
・BCに何らかのトラブルで空気が入らないような事態があれば、
 ウェイト(おもり)をはずして浮上すること。

そうそう、基本中の基本ではございますが、
そういうこと、直前に確認していると全く慌てずに対処できる。

時計の針を数年前に戻そう。

初めてブルーコーナーで潜ったとき
(当時、まるきちの経験本数30本程度だったと思う)、
割と初心者なのにカメラを持って潜っていた中年男性がグループにいた。

コーナーには噂通り鮫がいっぱいて彼は興奮していたのだと思うが、
現地ガイド(いや、正確には彼はパラオ人ではなくフィリピン人だった)
に事前に「ガイドよりも上を泳ぐこと、離れないこと」と注意を
受けていたにも関わらず、彼は少しグループから離れたところで
鮫の写真に夢中になっていた。

少しずつおやじが離れていくので2人のガイドの内、1人が
他のグループメンバーを棚の上(安全なところ)に避難させた。
もう1人のガイドは仕方なく中年の彼の救出に出かけたが、
これが難航。

注意をひこうと思っても彼はファインダーから目を離そうとしないし、
音を出して注意を引こうとしても全く無反応。
ものの1分程度の時間で中年の彼はあれよあれよとダウンカレントに
もっていかれ、水深40mには到達していただろう。

最初は「カン、、、カン、、、カン」と音を鳴らしていたガイドも
少し焦り始めて「カンカンカンカンカン!!!」と激しく音を鳴らす。

棚の上で見守るまるきちたちも固唾をのんでこの光景を見守る。
彼が行ってしまうところまで行ってしまったらガイドはどうするのだろう?
ドキドキしながら見ていたのだが、
本当にラッキーなことなのだが彼の追っていた鮫が浮上したため、
彼もいっしょに浮上したくなって
必死にフィンを蹴ってBCに空気を入れていた。

あー、この中年おやじ、鮫に救われたな…

結局ガイドの方を少しも見ず、勿論ダイコンで深度をチェックすることもなく、
ファインダーばかりのぞいていた。
どうせあんな水深で何の付属フラッシュもないコンパクトデジカメで鮫を撮ったって、
大した写真なんて撮れないと思うんだよね。
それで死んだらどうすんの??!!

船に上がった後、中年おやじ、ガイドにこっぴどくしかられて
さすがに反省していた模様。
他のグループメンバーは大人ぞろいで
「そんで・・・命をかけて撮った写真の出来栄えはどう?」
なんて嫌味な質問をする奴もいなかったなぁ。

人のふり見て我がふり直せ。
今回もまた同じ格言。

水深30m付近にいたハゼとか、サロンパス野郎とか

要はハゼなんだけど、何ハゼ?日本語と英語の魚図鑑を使って学術名(ラテン語?)経由で
探してみる…が、山と渓谷社の「日本の海水魚」には日本名が掲載されていない。
ネットで調べたら「シコンハタタテハゼ」Purple Fire Goby と呼ぶらしい。

こいつは結構いろんなところで見るアケボノハゼ。手持ちの英語の図鑑では
Decorated Dartfish と説明があった。
相変わらずすごい色合い。挑発的なおめめ。

まるきちとかんきちが「サロンパス野郎」と読んでいるスミレナガハナダイの雄。
見ての通り、赤紫色の派手な体にひし形サロンパスを貼っておいでになる。
英名Spuare Spot Anthias


記憶が怪しい…
多分ペリリュードロップオフで見たんだと思ふ。
ログを見れば分かるのだが、我が家のダイビング用品はログブックを含め
全て地下(アメリカのミッドウエストでは竜巻から非難できるように
大抵の家には地下室がある)に置いてあり、
洞窟風の低温多湿&暗い感じが嫌でまるきちは滅多に降りて行かない。
そういうわけで適当な紹介だが許してくだされ。
水中ではウツボや何かを平気で眺めてはいるが、
陸に上がれば蜘蛛や蛇はお断り。

ハゼは英名になるとGobyとかDartfishと呼ばれる。
その違いはイマイチ分かっていない。
ネットでざーっと検索してみたが、誰も解説してくれていない。

スミレナガハナダイはスラウェジでたくさん見た。
本当は水深25m以下に生息する魚と聞いていたが、
17m付近にウヨウヨ(大げさ)いた。

どうでも良い話だが、最近アメリカのテレビコマーシャルで
サロンパスのCMをちょくちょく見かけるようになった。
出光がアメリカ専用のサロンパスサイトを立ち上げているのでそこで見られる。
発音は「サゥォルォ~ンパ~ス」(アクセントは「ルォ~」のあたり)とでも書こうか。
http://www.salonpas.us/
アメリカの医薬品のCMらしく、お堅い感じ。

昨年あたりはビオレのCMをちょくちょく見た。
アメリカのドラッグストアの店員に「アジア人にはこれが人気」ということで
薦められたこともある。
「ビオゥ~レェ~」(アクセントは「オゥ」)
アメリカでもニキビ対策商品として売られているが、
競合プロアクティブのCMの量が圧倒的すぎてビオレ知名度はイマイチの様子。
http://www.biore.com/usa/
日本の商品たち、いいと思うんですけどね。

CMと言えば、この間、友人に日本のテレビドラマを録画したDVDを借りたら
CMも録画されてて、日本のCMが妙に子供っぽくて怖くなった。
やっぱり日本は子供の国なんでしょうか、マークス寿子さん??

昔、あったなぁ、「大人の国イギリスと子どもの国日本」というマークス寿子著書。
今アマゾンで評価を見ると、えっらい評判悪い。
しかし、よーく分かる、その書評の低さ。
皆さん、彼女の本を読んだ後、嫌な気分になるんだそうだ。
私は昔、彼女の「ひ弱な男とフワフワした女の国日本」を読んだのだと思うけど
書き方の問題というか。それなりに当たっているところもあるんだけど
日本を単純にこきおろしすぎというか。
しかも定性的(文化論はそうなりがちなのは分かるが)で説得力にかける。
「本当は日本を愛してやまないせいで日本の悪いところを言わずにおられない」、
そういう姿勢であった欲しいのだが
彼女の口調からは日本への愛を感じないのだ。
そういうわけで、素直に彼女の指摘を受け入れる気が失せる、むしろムッとする。

人のふり見て我がふりなおせ、だすな。
直球ストレートに人の弱点をこきおろすだけでは物事は改善しないのだ~!
ハゼからだいぶ話しがずれたな。

ペリリューコーナーのロウニンアジ


ロウニンアジとしては小ぶり(体調60cmくらい?)だけど、いっぱい。
こんなに群れてるのを見るのは初めて。
  
もともと群れるべき魚ではないせいか、群れ方に統制が見られない。バラバラ。


ダイバーを避けて逃げて行くロウニン。


ロウニンの上を浮遊するまるきち。









































初めてペリリューコーナーで潜った。
パラオには過去に3度行ったことがあるが、全て本島ステイで
ジャーマンチャネルとブルーコーナーの日々だった。
ペリリューには遠出料金を払って本島から2.5時間ほどかけて
遠征したことがあるが、海の状況が悪く、
タートルコーブ(こちらのエントリーに記載)で潜って
文字通り亀にしか出会えなかった記憶がある。

そういうわけで、ペリリュー島はカンキチがいつかリベンジをかけたいと
思っていた場所であった。

パラオ・ペリリューは日本のダイブショップが豊富にあり、
綿密な海データを蓄積しネットで公開してくれているので
何が見たいかによっていつ行くべきかを見極めやすくしてくれている。

今回お世話になったのはこちら、Day Dream Palauのペリリュー支店
リピーターだらけのダイブショップで、他のショップからの鞍替えも多い様子。
熱心なガイドさん揃いだし、海洋学系の学生をインターンとして2-3ヵ月雇うという
粋な制度を運営しており、それも気に入った。
低姿勢で若いエネルギーたっぷりの若者が労働力と愛想をショップに提供する
代わりに、ショップは彼らの食事と宿泊、それにダイビング(!)の経験を提供する。
海と魚が好きで好きで仕様がない若い学生と接するのは気持ちの良いものだ。

ちなみに、このペリリュー島で見られる魚、および見られる時期は
上記ショップのサイトに懇切丁寧に記載されている。
こちら→ http://www.daydream-dive.com/peleliu/season.html
ただし最新版ではないので要注意。
カンキチは昨年のものを見て予約してしまったせいで、少々当てが外れてしまった。

何せこのペリリュー島のイレズミフエダイの産卵というのはものすごいらしく、
月(潮)の満ち欠けで産卵が見られる時期をほぼ特定できるのだそうだが、
そういう当たりの時期は、このダイブショップが予約受付を開始した日に
予約いっぱいになるそうだ。

まるきちたちは、カンキチのカレンダーの読み間違えにも関わらず、
バラフエダイの産卵をギリギリ見ることができた。
しかし、イレズミフエダイの方が魚の色合いが綺麗な分、見ごたえがあるようだ。

それにしても、ペリリュー、行く前はあまり気にしていなかったが、
潮の流れがキツイ。横方向だけでなく、強烈なダウンカレントも経験した。
事前にガイドさんに何度も注意と対処法を聞いているので
何も慌てることはなかったが、気をつけていないと水深10mにいるつもりが
40mくらいまで引きずり込まれても分からなかったかもしれない。

ガイド曰く、魚は流れのキツイところを選んで産卵し、できるだけ卵を
広い海域にばらまきたがるのだとか。
イレズミフエダイにせよ、バラフエダイにせよ、ここを選んで産卵するわけだから
さもありなんということだ。

それにしても、自然界、相変わらず神秘。
月の満ち欠けの表を作成するでもなく、どうしてフエダイたちは産卵時期を
間違えずにきちんと営みを続けるのか。
誰がペリリューコーナーの潮の流れがキツイって教えた?
誰が産卵の号令かけるわけ?

あ、ペリリューのダイビングは、ひたすらペリリューコーナーです。
少し色気を出してブルーコーナー(本島からよりもペリリュー島からの方が近い)
にも行ったが、ペリリューコーナーは10本以上潜っても全然飽きない
アクションたっぷりの場所だった。