2011年1月8日土曜日

ハワイ島―ダインビング② マンタナイトダイブ

ハワイのダイビングで楽しみにしていたのは、このナイトダイブ。
マンタを見に来たダイバーやシュノーケラーによってばしばし焚かれたライトの光におびき寄せられた
プランクトンを食べにくるマンタの群れが見られると言う。
自然界における「共生」の概念と近いんではないか、これ?いや、もっと近いのはビジネスで言うWin-Win関係だろうな。
人間―マンタを見たい、マンタ―プランクトンを食べたい。

マンタを初めて見たのは石垣島。1枚だったと思う。
「マンタはダイバーの呼吸から出る泡を嫌うから、マンタが頭上を通ったら
 自分が死なない程度に息をとめろ」と言われた記憶がある。
今回のダイブでは、この説に疑いの余地が多いにあることが確認された。
泡を出そうがなんだろうが、光+プランクトンには猪突猛進のマンタ君たち。

パラオのジャーマンチャネルでも何度も見た。
かわいい子供マンタは好奇心旺盛で、何度もダイバーの周りを遊泳してくれた。

モルディブでは最大4匹のマンタを見た。(こちらのエントリーご参照)

数日前に同じくハワイ島でナイトダイブをしたという友人は40匹の群れだったらしい。
彼からは、「マンタの頭突き」に気をつけるよう忠告を受けた。「どんな贅沢な忠告だ?」とその場では
笑い飛ばしたのだが、ガイドからも
「船に戻る時は、ナイトダイブではあるがフラッシュライトを消すこと。そうじゃないと、たまにマンタ(プランクトン)が
光におびき寄せられて着いてきてしまって、マンタにぶつかったりするからね」
という指示を受けた。

諸般の事情(※)で上の写真は1匹しか映っていないが、是非動画の方をご覧あれ。
10匹くらいの群と思われる。


※暗い中で写真を撮るからと思って夫かんきちはフラッシュに頼った写真撮りを念頭にもぐったのだが、
 実際には10艘以上のダイブボート/シュノーケルツアーボートで賑わうこのポイントには
 100名以上のダイバー/シュノーケラーが皆、片手にフラッシュライトを持って水中にいたと思われる。
 その結果、フラッシュに頼るよりも、明るいレンズで撮影するのが適していることが判明。
 実際、われらのダイブガイドは、非常に明るいレンズをお持ちで、日中、マンタナイトダイブに
 関わらず、この明るいレンズだけ(No フラッシュ)で美しい写真を撮っていた。
 彼はこの写真を自身のHPで販売してさえいる。(ほど、きれいに撮れている) 
よくよく記憶をたどってみると、モルディブの空港の対岸にある島、マレで過ごした時に
夜のフィッシュマーケットを散歩してみたら、
桟橋で「わーっ」と子供が喜んで何かを見ていた。
かめか鮫でも迷い込んだのかと桟橋をのぞきこんだら、明るいライトのもと
「パカーッ」と大口を開けた1匹のマンタがざぶーん、ざぶーんと餌を平らげており、度肝を抜かれた。
わざわざ高い金を出してダイビングクルーズに参加して潜らなくても、こんなに簡単にマンタが見られるとは・・・
その時は、フィッシュマーケットから捨てられる残飯が何らかの形でマンタの餌となるプランクトンの寄せ付けに貢献しているもの、
と思っていたのだが、ハワイ島の事情を重ねると、どうやらそうではなかったようだ。
単に「光」に集まるわけね、プランクトンは。

ところで、このマンタナイトダイブについてきた思わぬ副産物、それが満点の星空!
マンタを見て満足し「さぁ、帰るぞ」と頭上を見上げたら、
その昔、上高地で見た星空を上回る、見たことのない数の星が!
「MilkyWay(天の川)が見える!」と帰りの25分くらいのボートライドは、ずっと空をガン見して過ごした。

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