2011年1月3日月曜日

マウイ島―ザトウクジラ

さて、今回の旅行の目的の1つは、ザトウクジラに会うこと。
冬、ザトウクジラは餌場であるアラスカやカナダ沖からハワイにやってくる。

水面から見るだけじゃなくて、水中で、ダイビング中にお目にかかりたい。
そう意気込んでいったものの、
「水中では年に2回くらいしか会えない」とローカルガイドに言われてしまい、希望薄。
そして、やはり水中では謁見できなかった、無念。(当然か)

しかし、水面では想像以上にたくさんのザトウクジラを目にしたので
(実際、1万5000から2万頭くらいいるらしい・・・マジ?)
水中で会えなかったのが不思議なくらい。

前述したとおり、ザトウクジラの雄の歌声を水中で聞きながらのダイビングは
非常に興味深いものだった。しかも、歌の音量で近さが感じ取れる。
最も近づいたのは、最後のダイビングのお終いのころ、
胸に振動が伝わるほどの大きさで歌声が聞こえ始めた。

ダイバーは当然そわそわ、キョロキョロ、水中を文字通り360度見渡し期待は膨らめど、
人間はタンクのエアを消費しちまったら陸(船)に上がらないといけない。
というわけで渋々船に戻る。
われらが海面にぽこっと顔を出した瞬間、船員に
「すぐ後ろにクジラいたでしょ、水中で見られた??」とな。
「えー!!近いとは思ったけど、後ろにいたのー??えーっ!Damb it!」と一通り、
「残念」「無念」「悔しい」とありったけの恨めしい表現を並べつつダイビングギアを脱いでいたところ、

ざっぱーん!とな。

船から10mくらいの水面を見事なブリーチング(仰向けに海面に飛ぶこと)。

これが、この旅行で最も迫力あるクジラさんの姿となった。
残念ながら、そのブリーチングは突然だったので、誰もカメラを構えていなかったが
クジラさんがどちらを見ているのか、見えた(気がした)くらい近かった。

さて、以降の写真は別の日に30ドル払って行ったWhale Watchingのときの写真。
地球の歩き方にも掲載されている大きなクジラ保護・研究団体のもの。
http://www.pacificwhale.org/

この団体のツアーはえげつなく近くからクジラさんを見たいという人には向かない。
<良い点>
・安い
・船が大きくて揺れない、航海速度が速い。船酔いしやすい人には良いかも。
・リサーチャー(研究者)が、マイクを通してクジラの生態や、目の前の行動を解説(英語)をしてくれる。
 (他のボートでも解説してくれるんだろうけど)

<悪い点>
・船が大きすぎて小回りが利かない。(乗員50人くらいいたなぁ)
・保護団体なもんだから完全に商業ベースでやっている会社の小さなボートと比較して、寄りが遠慮気味。

そういうわけで、まるきちたちの品の良い船をよそ眼に、
他のボートはギリギリ近くまで寄ってものすごい至近距離で見事なブリーチングを観察していた。

しかし、こちらの船は航海速度が速い分、島の南の方に大きな集団が出たという情報をキャッチしたら一気に加速。
見事に1匹のメスを追いまわす6頭の恋敵どもの競争を目にすることができた。
船は相変わらず遠慮気味な寄りなので写真は冴えない。

顎を鳴らす2匹。

恐れ知らずのでっかいやつ。白っぽく見えるのが水中のヒレ。
たまにこのヒレを海面に出して「パン」と水面を叩いて船の乗客にサービス。
この写真撮影の直後、船の下をすーっと泳ぎ渡った。船の下を通った時にその大きさを確認でき、まるきち興奮。
でかいんだってば、とにかく。(しかし、体長の検討はさっぱりつかない)

 ヒレを出して海中に潜る1匹とその横を泳いでいる一匹。
背景のマウイらしい風景。こんな沿岸近くにわんさかいる。

ザトウクジラのメスをめぐるオスの攻防は以下HPに詳細に記載されている。
恥ずかしながら、ハワイから帰って来てから読んでみた。
http://www.nationalgeographic.co.jp/materials/article/2007_01_humpback-whales_chadwick-text.html

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