2010年9月18日土曜日

ココ島、最高!
























ココ島いいとこ、一度はおいで~♪


そんなココ島ですが、ベテランダイバーギレーヌは2度目。
1度目のココ島は "a bit disappointing" だったそうで。

まるきちたちにとってのガラパゴスのような。
すごいすごい、って言われてすっごく期待していたら
そりゃ、すごかったけど
自然界が相手なだけに、期待はずれな面もありました。

というわけで、ダイビングは時間、金、執念が必要です(涙)。 

ココ島―いるかいるか、いないかいるか

ココ島ダイビングで最も意外な出会いは
浮上の水中停止時(水深5m、3分間程度)、
突然現れたイルカ!

水中停止中、遠くの方のアジの群れを皆ぼーっと
見ておりましたが、水中停止も十分したし、
さぁ上がろうか、としたところ
アジの群れが一瞬ざわっと動いたと思ったら
すぐ隣にひょこっとイルカが!

一回だけうなずいたように頭を上下させて、
ざーっとものすごいスピードで遠ざかって行きました。

本当に突然だったので、大方のダイバーは
カメラの電源を切っていて写真をゲットできず。

かんきちはアジの群れがざわついた時点で
電源ON。

同じく電源をONしたのはスロヴェニア人のアレス。
本当に一瞬の出来事だったけど、
ぱしゃっと見事に写真が撮れてます。

下の写真は、アレスが撮ったもの。
まるきちとかんきちのすぐ隣にイルカ。


ダイビング中に自然界でイルカを見られるのは非常にレアだと
思います。
イルカが人間になついている特殊な場所があると聞いたことが
ありますが、ここはそうではありません。

世界中の海を1000本以上も潜っているフランス人のギレーヌも
ダイビング中のイルカとの遭遇は2度目、とのこと。

ところでこのイルカちゃん、最高に賢そうな顔してましたが、
実際賢くてちょっぴり意地悪。
ココ島で長らくダイブガイドをしているアニバルが見た最も
すごい光景は

「イルカの群れがハンマーヘッドの群れを下から襲って
 ハンマーの腹をつついて遊んでいる光景」とのこと。
 
うわーっ、見たいよ、見たいよ、それ!

ハンマーヘッドはいたずらされっぱなしでなす術無しだったそうで
かわいそうなハンマーさんたち。




ココ島―Color Splash !

地味なお魚ですが
サンゴを背景に
写真を撮ってとばかりに横たわる子。

ココ島―グラフィックデザイン的な群れ

アジの群れ。
バラけ方が均一で面白い。

ココ島―伊勢海老ごっそり!!

これは、生け簀の中ではありません。
自然界です。

こんなにたくさんの、
しかもこんなに巨大な伊勢海老を
一か所でまとめて観察するのは初めて。


















昼間は岩陰に隠れているけど、
夜になるとこうやってお散歩しています。
(たぶん餌さがし、ていうか、自分たちが餌になる危険性も高いけど)

とにかくいっぱいいるんです、ココ島には。

ココ島上陸―伊太利亜人

場所によってはこんなハードなけもの道を
雨の中1時間半ほど歩いて
























こんな熱帯雨林の真ん中にある
素敵な滝つぼにたどり着きます。

写真は打ち付ける滝にまっしぐらの
イタリア人ダイバーの集団。
知人同士でまとまって今回のクルーズに申し込んで
来ているだけあって、
非常にまとまりのある集団。

この後、ブログには掲載しませんが
横一列に並んで滝に(禿げ頭を)うたれながら
応援歌らしきものをのぶとい声で合唱し、
しまいには一糸まとわぬ後ろ姿を公開しておりました。
イタリアンパワーさく裂!

ココ島―甚平君は親切




































妻を置き去りにして、甚平と共に海の彼方に消えた
夫とJohnを心配しつつ、
バディーがいなくなったので、フランス人カップルに
養子縁組をしてもらい、他のチームメンバーのみなさんと
ねむりぶかやSting Rayを観察して砂場の海底を
うろうろして時間を過ごすまるきち。


2人と1匹が消えた20分後くらい、どこからか声が聞こえる。

「幻聴か?」

まわりもそわそわし始める。

「ん??」

とみんなで左右上下に首を動かす。

そしたら・・・

どーん!
頭上には、しろーい甚平君の腹!!

その甚平君を左右に囲んで我が物顔で凱旋する夫とJohn。

あまりに突然頭上に現れたこの光景に、皆大興奮でした。

甚平君が問題児たち(いや、2人ともいいおっさん)を
ダイブポイントまで連れて帰ってきてくれたのです。
甚平と共に帰還した2人は海底ばかり見ていて気付いてくれない
ダイバーたちに大声でシャウトしていたのでした。

まるきちも夫が帰ってきたことに胸をなでおろす。
ねむりぶかと遊んだり、エイと並走してみたりと
それなりに忙しく遊んではいたけど、夫のことは心配していたのです。
いくらGPSを持っているとは言え、どこまで甚平君を追いかけて
行ってしまったのかとヒヤヒヤしました。

2人を送ってきた後、甚平君は
すーっと海原に戻って行きました。

「ありがとう甚平君!」

さて、このJohnとかんきち、陸にあがってからも
ガッツポーズやら何やら、
男同士でやってやった!的な盛り上がりで
うっとおしいったらありゃしない。

これ以降、かんきちの海中での動きはまるきちによって
徹底的にマークされ、制御されたことは言うまでもありません。

ココ島―夫は甚平とJohnとともに去りぬ③-甚平>妻

そういうわけで、Alcyoneは非常に贅沢なポイントなわけですが、
タイトルにございます通り、
ここは夫かんきちが、まるきちを置き去りにし、
甚平&Johnと共に海の彼方に消えた場所でもあります…


先ほどから申し上げているとおり、ここはアクションが
多いポイントです。
ハンマー待ちをしていたら、甚平君が登場しました。
しばらくはみんな「わー」「きゃー」的に
甚平君を追いまわして写真を撮っていましたが、
ちょっと疲れて(飽きて)きて、甚平君もそれを悟ったのか
Alcyoneの岩場を離れて行こうとしました。

一緒に潜っていた人の大半が甚平君の後ろ姿を見送っておりました。
まるきちも、「あー楽しかった!」と大満足。
夫かんきちが、さぞ良い写真を撮れたであろうと写真の
出来栄えなどを心配しておりますと
「ん?かんきち、まだ甚平君の写真撮りたいの?
 まだ背中追いかけるの?」・・・と
猛烈にフィンキックして甚平君を追うかんきちが視界に入ってきました。
甚平君が引き返してこないかとぼんやり他の人たちとかんきちを見ていたのですが
甚平君も、かんきちも広い海の彼方に向かって消えていく・・・

あのぉー、まるきちのダイブバディーはかんきちなんですけどぉ・・・
ダイビングの基本ルールでいけば、
「バディーは常に一緒。はぐれたら数分間だけ水中で探して、
 見つからなければ浮上、必要に応じて助けを呼ぶ」

しかも、ここAlcyoneは流れが強いので、
ちょっと流れに乗ってドリフトダイブしたつもりが
随分ポイントから離れてしまうのではないかというところ。
若干、いや結構慌てたけど
まるきちはかんきちが一人でないことを確認しておりました。
甚平君を執拗に追いかけていたのは2人。
かんきちと、アメリカ人John。

遠い彼方でひたすら甚平を追いかけるJohnに夫かんきちの命を
託したまるなのでありました。

写真はJohnと2人でスナップ写真を撮りあいっこする2人。
あまりにずーっと甚平君を独り占め(いや2人占め)にし続け、
岩場もない海中は甚平君以外とりたてて見るものもなく、
2人だけはぐれてしまったので…
Johnは暇を持て余して自分撮りでバックに甚平君を入れようとしています。
その様子を撮影するかんきち。

ココ島―夫は甚平とともに去りぬ②-Alcyone, what a dive point!






































 
これは1本目のAlcyoneの浮上時の写真。
モノクロにする意味はとくに無いのですが
(なんかドラマチックな感じがしただけ)
潜水ロープがびよーんと曲がっているのが
お分かりでしょうか?

ぶおーん、ぶおーんとものすごい潮の流れで
紐につかまっているのが難しいくらいのウネリなんです。

ダイブガイドからも、
「水面はとくにウネリがきつくなりやすくて紐につかまっていられると
 小船でピックアップしにくいから、海面近くに来たら
 紐を離すこと」と指示されていたのに、
多くのダイバー(含む臆病者まるきち)は怖くて
ギリギリまで紐にしがみついて体力を消耗しちまいました。

水中から出るのも大変だけど、入水も大変だった…
バラバラにならないように、みんなで紐につかまって下に降りて
いくのですが、まるで洗濯機の中に突っ込まれているような
気分でした。

経験の少ないダイバーたちにはきつかったようで、
入水をあきらめた人もチラホラ。
(ちょっと先輩風を吹かせるまるきち)

でも、ここはすごかった!
ハンマーはごっそり出るわ、甚平は出るは、
Sting rayはヒラヒラ泳いでるわ、
アジの群れもどーんと出るわ。

モルディブのクダラ・ティラも贅沢だと思ったけど、
ここはもっと迫力があったなぁー。

本当はガラパゴスのダーウィンもそういう特別な場所
だったんだろうなぁ・・・
なんでハズレたんだろう・・・またまたもって残念。

ココ島―夫は甚平とともに去りぬ①




まるきちと甚平くんの出会いはモルディブ。
寝泊まりするクルーズ船から、船乗りクルーが
海面近くをぼーっと泳ぐ甚平君を見つけ、
「すぐに飛びこめ―!!」と叫ぶスタイルです。
フィンとマスクをつけて、じゃぼーん!
コーヒーを飲んでゆったりしている時に甚平君が出現したり
するので慌ただしい。
海面をシュノーケルとフィンで移動するので、
ダイビングと比較してエネルギー消耗が早く、
ちょっと甚平君に深く潜られると後ろ姿を見送るしかない。

モルディブは2度行きましたが、2度ともシュノーケル。
ダイビング中にいは1度も現れませんでした。

ガラパゴスではモルディブと同様、シュノーケルで
たっぷり20分、ダイビング中にもちらっとだけ見ることができました。

しかし、ココ島では甚平君をたっぷり堪能しましたよ。
ハンマーヘッドの群れ待ちダイビングで、
ふらーっと甚平君登場!
入水時に入れ替わりで出てきた他の船のダイバーたちから
"We saw whale sharks!"と聞いていたので期待はしていたのですが。
しかも、われわれは聞き逃しませんでしたよ!
"What do you mean sharks?!" そうです、plural、複数形でございます!!
2匹もいたんです、同じダイブサイトに!

その贅沢ポイントは、Alcyone。
Alcyoneには何度か潜りましたが、
「まさにここ!このブイ(半径10cmくらいの球体が目印)
に小舟を停泊させて潜るためにはるばるやって来たのよー!!」
と叫びたくなるそれはそれは贅沢な場所です。

まずもって、ここはハンマーヘッドが大きな群れを形成して
クリーニングにやってくることで有名。

それに、見飽きるほどのねむりぶか、
巨大なSting rayがウヨウヨ。

このAlcyoneについては、もうちょっと書きたいことがあるので
次のエントリーに続く。