2009年1月18日日曜日

ごくごく小さな集団



オオメカマス(Bigeye Barracuda)の小さな集団です。
結構な数がいたのですが、潮の流れがまったくなくって
群れがまとまらない、まとまらない。
結局どんなに夫かんきちが追い回して群れをまとめようとしても
(さしずめ、牧羊犬か)
功を奏さず、こーんなマノビした写真に。

いつもこのカマス系の群れを見ると
「あら~、塩焼きにしたら美味しそう、付け合せは大根おろしかしら」
と水中にも関わらず、ヨコシマな気持ちを抱くまるきち。

ところが、本ブログを更新にあたり、正確な名前を
確認しておこうと思ってネットサーフィンしたところ、、、

まるきちは2つ驚きました。

1)カマスの種類は18種類くらいいて、分類(見分け方)が難しいこと
  
   実際、確かに間違った名前で掲載してあるブログ、HPの
   類がちらほら散見されました

2)カマスには毒がある!!

  以下厚生省からの通達対象になっているカマスちゃん、
  ご覧ください。
  http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/itiba/suisan/dokugyo/onikama.html

  
  ウヒョー、オニカマス(Great Barracuda)ってガラが悪いと
  思っていたけどぉ~。
  それに、単独で泳ぎ回っているオニカマスは攻撃性があって危ないと
  かんきちに注意された記憶があるけどぉ~。
  毒まであるんだぁ~。

  見た目もやばくて、毒もあっちゃ、かわいいところ無しですな。

ちっちゃくて地味なやつ-かにはぜ




夫かんきちが一眼レフでの撮影に苦労していたもの、
前述のニシキテグリと
この子、かにはぜ君でございます。
マクロレンズを装着していざ水中へ。
このポイントは、記憶があいまいですが、
たぶんセントカーディナル。
探せばかにはぜ君が姿を見せます。
なぜ「かに」はぜなのかというと・・・
この子たちは
背びれに2つの黒い模様を持っております。
少し目が悪くなったフリをしてこの子の背びれあたりを
ぼーっとしてみると・・・
あらま、不思議。なんとなく蟹がこっちを見ているように
見えなくもない・・・?
はぜが自分よりFood Chain (食物連鎖)の上の階級に属する
蟹さんに見せることで
捕食を免れようというものらしいです。
しかし、よくよく見るとこの子たち、
とっても美しい模様。ムナビレ青色のドット柄が素敵。

ちっちゃくて派手なやつ



こちら、とっても粋なおしゃれさん。
写真はぼやけてしまっていますが、
マンジュウイシモチさん、
英名Pajama Cardinalさんです。



初めてこの子を見たのは昨年のパラオ、
ダイブショップのアンテロープ前ビーチ。
(ビーチのバディーダイブ可能)

まるきち、目を疑いました。

原宿のH&M並みのドット柄の使い手。
計算しつくされたカラー。
うーん、ただ者ではない。

こいつの親戚(だと思う)の
Banggai Cardinal はレンベ固有種らしいのですが、
そいつも不思議だった。

こちらエントリーをご覧ください。
Banngaiの場合、形がお洒落。
シックな2トーン。

ところで、このマンジュウイシモチ君、
こんな派手な身なりなのに、
割と適当にサンゴのあたりにふわふわっと存在しています。
特に注意深く探すこともなく
見つかってしまう子たちなのです。

しかも、何となくまとまりの悪い集団で、ふわふわっと。

近づいてみると「なにか・・・?」とこちらを
チラ見するも、あまり気にかける風でもなく
漂々と泳ぐマンジュウイシモチ。

同じビーチにはニシキテグリの住み着いたサンゴも
あるのですが、ニシキテグリの方は
相変わらずチョコチョコ動いてカメラマン泣かせ。

マリンレイクのニシキテグリは
きちんと止まってくれて
しかもサイズもLLサイズなのでとっても
カメラマンフレンドリーと聞いておりますが、
アンテロープビーチではシャッター切られるのに
慣れていないのか、フラッシュから逃げ回ってました。
お邪魔しました、ニシキテグリさま。

2009年1月14日水曜日

芸術的なさんご


海の中の生き物たちはなぜにこんな美しい色をしているのか、
と感心してしまう写真。
オートクチュールのデザインヒントになりそうな
ふわふわ感と見事な形ではないですか。
ダイビング中はとかく大物ばかりに目がいったりするものですが、
サカナがいなくても、結構楽しめます。
海中には自然にできた幾何学模様がいっぱい。
この珊瑚をはじめ、いろいろな種類のさんごがあります。
近くににじり寄ってみてみると、
結構凝った構造になっていたりするのです。
「サンゴとサンゴ礁のはなし―南の海のふしぎな生態系 (中公新書) 」
っていう本があるんですが、さんご礁の成り立ちとか
さんごが他の動物とどう共存しているか、といった話が書かれています。
一部内容が難しくて全部は理解できていませんが
読むとちょっと賢くなった気がします。
ちなみにこの本、常にダイビング旅行のお供として
夫かんきちのリュックサックに入っているのですが、
読み始めて3分以内に眠りにつける、という睡眠薬的
観点からも役にたちます。

比較的大きな対象物―かめ


ほら、ご覧ください。
きれいな青色。
でも他の魚はおりません。
どこのポイントの写真か不明です。
多分、ポイントの名前からして
Turtle Cove。
ペリリュー島よりの、遠めのポイントです。
今回は魚が少なかったことで、
ダイバーは必死でカメちゃんを追っていました。
いつもなら見向きもされなかったカメちゃん、
やたら注目され、うっとおしそうでした。

比較的大きな対象物―こぶりなマンタ



German Channelです。
このポイントはマンタがいなくても割りと見るものが多くて
贅沢なポイントだと思います。

夫かんきちは、この旅行の前に
散々悩んだ結果、オリンパスE-520を買いこんだのでした。

http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e520/index.html

もともとμ730だかなんかを持っており
オリンパスで一式揃えてはいたものの、
新しいカメラを買うということは
新しいハウジングを買うことを意味し、
新しいレンズポート、
新しいステイ、
新しいカメラケース・・・あれこれあれこれ
しめて40万円くらいかかっているのではないでしょうか。

もともと持っていたμのカメラセットを引き続き使っているのは
大物でいけば、INONのフラッシュだけだと思います。

出費が嵩む上に、とにかく一眼は重い!
E520は軽いので有名だそうですが、それでもやはり
ハウジングだの、魚眼レンズだの、マクロレンズだの、
充電器だのっていろいろと持っていくと
10キロくらいの重さになったかな。 
おかげでかんきちは、引越しの疲れの上に
カメラの重さでヘロヘロの状態でセントレア空港に着いたのでした。


しかし!
これも、パラオでびゅーちふるな写真が撮れれば
ぜんぜん良いの、そんな多少重い苦労なんて
どおでもいいの、
という気持ちだったであろうかんきち。
旅の終わりごろには相当疲れてました。
理由1)晴れない
理由2)潮の関係でサカナが少ない
理由3)カメラを思い通りに操れない

ま、そんなこんなですが、一応何枚か写真を更新していきますの
ご覧ください。

よくよく見ると、やっぱりコンパクトデジカメでは撮れない写真も
あると思いますので。
レンズが明るいのがポイントでしょうか、
他のダイバーの方の写真(コンパクトで撮ったもの)では
サカナの輪郭が見えにくいときでも、
レンズの明るさに助けられて、きれいな写真が撮れたりしています。

2009年1月10日土曜日

忘年会→新潟→忘年会→引越し→パラオ→赴任

今回のパラオ旅行、人が聞いたらびっくりするような

強行日程だったのです。



まるきちもかんきちも、普通にサラリーマン(ウーマン)を
しておりますので、年末は忙しいのです。
まるきちは、12月に入って、クリスマスイブとクリスマス当日以外は
毎日、忘年会!筋金入りのサラリーマン。

かんきちも、1月からアメリカに赴任するとあって
連日連夜の送別会でした。


さらに、夫の実家新潟にも、赴任前に挨拶すべし
ということで12月の週末を利用してぶーんと
飛行機で新潟にも飛びました。


果たして、夫かんきちは、
忘年会→新潟→忘年会→引越し→パラオを経て
1月4日からアメリカに赴任していったのでした。

(パラオとは打って変わって、厳冬のミシガン州、
 今日はマイナス6度だったそうです)


パラオへのJAL直行便が夜の8時頃出発だったのですが、
その当日に引越し業者に来てもらって
最後の荷物だしをしておりました。



夫婦そろってヘロヘロのまま名古屋空港へ。
空港では、クレジットカードの得点を最大限に活かし
ラウンジに直行。


がぼーっと生ビールを2-3杯飲み干し、
早々にリゾート気分に。

まるは飛行機の中で、パラオのサカナたちに会うのを
楽しみにしながら
「つりばか日誌」に夢中になり、
(多分)まわりに聞こえるくらいの音量で
ゲタゲタ笑い、あっという間にパラオ着。
(なぜあの映画はあんなに面白いのか)


パラオはいっつも夜中着、夜中発なので
体力的には厳しいのですが、
今回は相当きつかった。


まるきち、パラオ3日目にダウンしちゃいました。
もったいない気もしますが
(なんつったってダイビング費用は払い込んであるし)
体調管理命です。文字通り「命」を落としかねないスポーツなので
用心しました。


そんなにまでして行ったパラオに裏切られたことは寂しい限りです。
夫かんきちは、ずーっと悩んで上で購入した
一眼レフを初めて海に沈めるとあって、
日本から重たいカバンを担いで持ってきていたのですが、
あまり良い写真が取れなかったようです。




その、あまり冴えなかった写真は次回更新します。

3度目のパラオ

年末年始に3度目のパラオを訪れたまるきちとかんきち。

飽きもせず毎回同じ時期に同じショップを使っています。
ダイビングショップと宿泊施設が一体化していて
ものすごく便利。朝起きてすぐに船出できます。
(ここ→)http://www.palau-net.jp/

そのせいで、3年連続、
この時期だけお会いする友達もできました。
事前にメールでやり取りして「あ、今年もパラオ?私もそうです。
○○さんも来るから、またみんなで会えますね」という具合。

似たような年齢層のダイビング好きが集まって
夜は宴会を繰り返すという、まさに天国。

遠くの海(インド洋など)にダイビングに行くと、
多国籍なトークを楽しむものなのですが、
パラオは日本人天国。
枝豆をパクパクやりながら、
会って間もないにも関わらず、
海外の空気がそうさせるのか、
いや、単に飲みすぎているからそうなるのか、
遠慮の無い会話を繰り広げます。

今回はバラエティーに富んだ人たちとお話ができました。
ダイバー宴会には珍しく、魚の話題は少なかったのが特徴。
婚活の話やら(独身ダイバーが多い)、
幼少の育ち方の話。
景気の話、仕事の話、、、
楽しいトークで盛り上がりました。


しかし、なぜ宴会の話を冒頭に書いているかと言うと

「今年のパラオは、はずれ!」

だったから。

過去2回は5~6日間くらいダイビングづくしでしたが、
今回は、初めて名古屋からの直行便(※)を利用したせいで、
ダイビングは4日間のみ。

※JALのチャーター便と呼ばれるやつで毎月1回出ているらしいです。
  4時間でパラオまで着いちゃう代わりに、行き帰りの日程固定、
  さらにいえば、席の並び順まで、往復一緒でした。

初日以外はずーっと雨。
乾季なはずなのに。

しかも、1月1日にはオプションフィー(100$かな)まで払って
ペリリューまで行ったのに・・・
波が高くなって 潜らずに引き返してきたり・・・

海面や天気は荒れているのに、海の中はおだやかで
(響きは良いが、要するにカレントがなくてサカナがいない!)
ブルーコーナーでつかうために新調したカレントフックが
使えなかったり・・・

どうやら私たちが帰ってからは天候も回復したようですが、
例年のような、
がんがん群が泳ぎまわるパラオ、
という感じでは無かったようです。

幻のペリリュー、イエローウォール、いつかはきっと、、、

イエローウォール、何のことかご存知無い方はこちらをご覧ください。
PDFでDLするーと、中身の濃い写真+レポートが読めますよ。

http://www.web-lue.com/magazine/categorise/palau/page-04.html